徹底解説!壁の下地処理のまとめ

壁のリフォーム

下地調整とはなにか

ペンキを塗る、壁紙を貼る、塗り壁材を塗るといったリフォームを行う際、必ず塗り・貼り付け前の壁に対してベースの処理をします。これを下地調整, 素地調整といい、お化粧のファンデーションにあたります。

下地調整とは素地の劣化(外壁のクラックや鉄部の錆びなど)や、下地の劣化(表面のカビ、汚れ、塗膜の剥がれ、チョーキング現象)をできるだけ除去するために行う高圧洗浄、樹脂注入、目地のシーリング、ケレン(旧塗膜の除去・錆び落とし)などの処理のことを言います。

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どのようなリフォームをする場合でも下地調整は必要となります。
下地には油類・ほこり・ヤニなどの汚れが付着しており、そのままリフォームを進めると塗料のノリが悪くなったり表面がでこぼこになります。そもそも壁面に割れやカケなどの破損箇所がある場合も先に直さないといけません。

一般的な下地調整をまとめましたが、必要な調整は現状の壁と施工内容によって組み合わせが変わります。必要な下地調整かどうか注意して考えましょう。

壁の汚れを落とす

最も基本的なこととして最初に壁の汚れを落とす必要があります。ホコリや油分が付着しているとその上から塗料・壁材を貼ったとしても吸着が悪くなるからです。
壁紙が貼ってある壁で壁紙を剥がす場合はスキップしてください。

使うもの

ウエス

中性洗剤

うすめ液

作業

  • 中性洗剤を水で薄め、ウエスに含ませて壁を拭く
  • 落ちない汚れがある場合はうすめ液をウエスに含ませて拭く
  • うすめ液はシンナーなので、使用の際は室内を換気するように注意する

壁紙のめくれ・剥がれを補修する

クロスを剥がさずにその上に別のクロスを張ったりペンキや漆喰を塗る場合はクロス表面のめくれ・剥がれを補修します。

このようにめくれた箇所は補修用のキットか、カッター・ジョイントコークを使って補修してください。

めくれ以上の本格的な補修はこちらを参考にしてください。

壁紙を剥がす

壁紙を剥がす際は繋ぎ目から剥がすようにすると綺麗にはがせます。繋ぎ目が見つけにくいときはカッターで切り込みます。

剥がしたら薄く裏紙が残りますがこれは剥がさないで大丈夫です。なるべく綺麗に裏紙が残るようにします。

中途半端に残ってしまった場合は剥がしたほうが良いので地ベラ等で削るように剥がしていきます。

はつり

中途半端に崩れたり剥がれかかった壁の場合は補修するより剥がしてしまったほうが早いので、工具を使って剥がしてしまいます。損傷が激しい和室壁などで有効です。

作業

  • 床部分に新聞紙を敷く(壁材が落下しても汚れないように)
  • 霧吹きや雑巾などを使って壁面に水分を含ませる
  • スクレイパー(ヘラ)を使って壁材を剥がす。壁材と下地の間に先端部分をいれこんでいく。手ではがせる箇所は手で剥がす

塗膜の浮きを剥がしてならす

ペンキ塗装された壁に対する下地処理として有効です。古いペンキが劣化して剥がれ落ちている箇所はヘラなどを使いもろくなった塗料を落としていきます。

パテで補修する

壁紙を剥がしたあとの下地の穴・デコボコ、化粧合板の溝、モルタル壁の亀裂や凹みはパテで補修します。

穴や凹みの補修はパテを練って、地ベラなどを使って壁に刷り込むようにしていきます。

パテは10分で固まる速乾性のものから半日かかるものまであり、季節によって乾燥スピードも若干異なるので製品概要をよく読みましょう。
固まったあとにパテにムラがある場合はさらにパテを増強するか、地ベラで軽く削ります。

大きめの亀裂にはネットテープを使ってパテ付けがしやすいように補強したのち、上からパテをかぶせます。

亀裂や溝に対してテープを貼ったあとに、上からパテを塗っていきます。

最後にパテを塗った箇所の表面がつるつるしていると壁紙やペンキがのりにくくなるので、サンドペーパーを軽くかけましょう

サンドペーパー

パテで補強した箇所、つるつるした化粧合板に対する下地処理として重要です。基本的にパテなどの補強で壁面のボコボコ、穴は埋めますが、すっかりつるつるになってしまっても塗料・壁紙のノリ・シーラーが乗りづらくなるのでサンドペーパーで表面を少し荒らします。

とくに木や合板の表面に光沢がある場合はサンドペーパーがけは必須です

漂白する

古くなって表面が黒ずんだ木やカビが生えた壁面は一度漂白する必要があります。

カビ除去剤を刷毛で塗ります。カビ除去剤は、カビを殺す作用と漂白作用があります。

ログのカビ落とし他・・・21日目:ログハウス建設日記:So-netブログ

養生(マスキング)

ペンキを塗る場合、シーラーを塗る場合は必須です。
壁の淵など、塗料が付着しては困る部分をテープでマスキングすることを養生といいます。

塗料がついたら困るところに、あらかじめマスキングテープや新聞紙、ビニールやポリのシートでカバーをすることをマスキングといいます。マスキングしてあれば、まわりに塗料がついて落ちなくなってしまうということもありませんし、塗料がついてはいけないところを気にすることもなく、のびのびと塗ることができます。

DIYCITY DIYの基礎知識 塗装

テープは塗装用のものを使います。500円未満で入手可能です。

床や塗料を塗らない壁などを全体的にマスキングしたい場合はシートを使い、養生テープで辺を貼り付けます。

養生を丁寧に行うことは初心者にとって失敗しないコツの一つです。

シーラーを塗る

コンクリート、化粧合板、ベニヤ板、砂壁やじゅらく壁などの和室壁等ほとんどすべての下地処理でシーラー と呼ばれる下地剤を使います。

シーラー処理とは・・・ 壁紙を貼る面に、シーラー(液体)を塗ることです。 ペンキを塗るように、ローラー・ハケ等で塗りつけます。 シーラーを塗りつけることにより、下地と壁紙との接着をよくします。 砂壁・綿壁等のボロボロと落ちる下地に浸透し、固める効果もあります。

壁紙クロスの下地処理・パテ処理|DIYショップRESTA|リフォームならお任せ下さい!

とくに砂壁は劣化しているとボロボロと砂が落ちてくるので、シーラーできちんと固める必要があります。

使うもの

水性シーラー

ローラーバケ

ローラートレイ

流れ

  • ローラートレイまたはバケツにシーラーを入れる。
    • 水や他の塗料を混ぜないこと
    • トレイはあらかじめ綺麗にしておくこと
  • ローラーにシーラーを含ませる
    • ボタボタと垂れるようでは含ませすぎなので、トレイなどに押し当てて落とす
    • ローラーは壁の下から上に一直線上に当てていく

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