シャーパーとは
シャーパーは
木材や塩化ビニル製のパイプなどを切断する工具です。
実は「シャーパー」はもともと商品名でしたが、後にのこぎり全般を一般的にシャーパーと呼ぶ人が増えていきました。
他のメーカーとしてはゼット販売の「パイプソー」やカクダイの「スーパーソー」などがあり、これらのシャーパーは
目的や用途によって刃が付け替えられるのが特徴です。
刃によっては木材や金属を切断できるので配管工事やDIYなどでも非常に便利です。
主要メーカーの比較
シャーパー(河部鋸刃)
河部鋸刃の「シャーパー」は、いわゆる元祖のシャーパーで6種類の替え刃があり、目の粗いものや細かいもの、木材用や金属用などに付け替えることができます。
値段も
2,000~2,500円程度で購入でき、替刃も1枚
1,000円程度、10枚で
4,000円程度で購入できます。
最近では河部精密工業(KSK)に名前を変えており、シャーパーではなく「プラマーソー」という商品で販売しています。こちらは本体が約
1,000円程度で購入できます。
「プラマーソー」(KSK)
パイプソー(ゼット販売)
近年急速に生産量を伸ばしているシャーパーがゼット販売の「パイプソー」です。
いわゆるゼットソーと呼ばれているのはこのゼット販売に由来していますが、こちらのパイプソーもゼット販売が発売しているものです。
こちらのパイプソーも刃の取り替えが可能で、先細刃や刃長が
225mm、240mm、300mmの刃など豊富な種類の刃に交換することができます。
価格相場としては本体部分が
1,000円程度、刃が
500円程度で安く購入することができます。
スーパー技工(角利産業)
こちらの「スーパー技工」は他のメーカーのシャーパーよりも軽量なのが魅力で、
刃の交換もワンタッチで行うことができます。
また刃の種類も豊富で、
木材用や
金属用などもあり非常に便利です。
値段も
1,000円前後でコストパフォーマンスもよいシャーパーです。
シャーパーの使い方
切断したい部分をけがく
基本的には切断したい部分を鉛筆などでけがいていきます。
「けがく」とは
切断したい箇所に印をつけることです。木材を切断する場合は切断面をスコヤ(直角定規)を用いてけがいていきます。このとき切断面がずれるのを防ぐために切断するすべての面をけがきます。
シャーパーで切断する
切断箇所をけがいた後は実際にシャーパーを使って、
まっすぐ切断していきます。切断し終わる際に、切断する方の木材を支えてあげると、木材が割れてしまうのを防ぎます。
まっすぐ切断するためのコツ
ここまででうまくいかないという方はおそらく
シャーパーをまっすぐ切るところでつまずいているのではないでしょうか。
慣れるまではまっすぐ切ることは意外と難しく、変なクセがついてしまうと今後の上達に支障をきたしてしまいます。
そこで今回は
まっすぐ切るためのコツをいくつかご紹介します。
全体的に切る時に力を入れない!
シャーパーで切断する際、手首や肘に力が入ってしまうと微妙にずれが生じてしまいます。
なので、手首や肘は極力使わずに
肩を支点にしてシャーパーの重みを使って切断していくとうまく切れます。
まずは角度をつけずに切り込みを入れる
まず切断箇所にシャーパーの刃を軽く当ててゆっくりと切り込みを入れていきます。
切り込みを入れることによって、切断の際に刃の方向がずれてしまうのを防ぎます。
切りやすい角度で切っていく
切り込みを入れたら、自分の削りやすい角度で切断していきます。だいたい0°~30°に傾けると切りやすいです。
このとき、途中で角度を変えてしまうと刃が引っかかってうまく切断できなかったり、切断面が汚くなります。
なので切り進める際は角度を一定にすることをこころがけましょう。
素早く切る
切断面をきれいにするコツとしては
素早く切ることが重要です。ゆっくり切断すると切断面にギザギザした模様が入ってしまいます。
最初は素早く切るのは難しいかもしれませんが、
素早く切ることをこころがけましょう。
シャーパーの刃の替え方
シャーパーの刃の交換方法としては刃を
タオルなどでくるんで柄を端材にに軽く打ち付けて外す方法が推奨されています。
刃の方を打ち付けてしまうと
刃が傷んでしまう可能性があるため、基本的にはこちらの方法が望ましいですが、外す場合に限っては柄をもって刃の裏側を軽く打ち付けても外すことができるので自分に合った方法で交換するのがよいでしょう。
刃の外し方
まずこちらの画像のように刃の背側を握り、柄の部分を木片などに打ち付けます。
この際、力を入れずにシャーパーの重みを利用して何回か打ち付けるだけで簡単に刃を外すことができます。
このように刃の根元を折り曲げることで柄から外すことができます。
刃の付け方
刃を付ける際は刃を外す作業工程を逆から行っていきます。
まず、シャーパーの先の突起部分を柄に差し込んでいきます。
差し込んだ後は、同様に刃の背側を持って柄を打ち付けていきます。
刃が水平になれば取付け完了です。
紛らわしい「シャーパー/ルーターテーブル」
シャーパーで検索してみるとこれまで説明したようなシャーパーの他に、DREMELの「シャーパー/ルーターテーブル」があります。
このシャーパー/ルーターテーブルは先程のシャーパーと
用途が全く異なり、
木材の縁取りや面取り加工を行う電動グラインダーです。
同じシャーパーの名前がついていて紛らわしいので区別しておくようにしましょう。
まとめ
今回はのこぎりの中でも塩ビパイプでよく使われているシャーパーについて解説しました。
シャーパーなのかパイプソーなのか混同してしまいやすいので今回の記事を頭に入れておくと便利です。
配管工事や水栓の取り替えでシャーパーを使う際はぜひ本記事を参考にしてみてください。