電気工事士の基本知識の紹介

職人さん向け

 

電気工事士とは

電気を取り扱う工事は何か欠陥があると災害につながってしまいます。 そのような事故を防ぐために、電気工事に関する一定レベルの知識や技能を持った者のみに与えられる国家資格を電気工事士と呼んでいます。 電気工事士は第一種と第二種に分けられており、それぞれ資格試験に合格することで与えられます。 この電気工事士の資格は国民の安全に関わる職業なので様々なルールが定められていて、無資格者が電気工事を行ったり、規定の範囲外の電気工事を行うと罰せられることもあります。

第一種電気工事士と第二種電気工事士の違い

電気工事士は第一種と第二種に分けられており、それぞれ業務内容や諸条件が異なります。一般的に第一種電気工事士の方がなるのが難しく、その分作業範囲が広かったり、責任も大きくなっています。 それでは第一種と第二種の違いに関して ①作業内容の違い ②規則の違い ③資格試験の違い の3つの項目に分けてご説明していきます。

作業内容の違い

第一種と第二種における作業内容の比較

第一種電気工事士 第二種電気工事士 特殊電気工事資格者
まず、第一種と第二種では扱える作業の範囲が異なっており、第一種の方が広範囲の電気工事を行うことが出来ます。 具体的に言えば、第一種では、ビルや商業施設、工場などの自家用電気工作物(500kW未満)と一般家屋や小規模商店などの600Vで受電される一般用電気工作物の電気工事を行うことが出来ます。 一方、第二種では一般用電気工作物しか工事を行うことができません。 ただし、一般用電気工作物の中でもネオン工事や非常用予備発電装置工事は第一種を持っていても工事を行うことができないので注意しましょう。 このような特殊な電気工作物の場合は特種電気工事資格者と呼ばれる資格を取る必要があります。

規則の違い

第一種と第二種で定められているルールの比較

第一種電気工事士 第二種電気工事士
電気工事士は国家資格なので電気工事を行う上でいくつかのルールがありますが、そのルールは第一種と第二種でやや異なります。第一種と第二種で共通するルールなどもありますが、第一種の方がルールが厳しく定められています。 まず第一種と第二種の両方とも定められているルールとしては、自分が電気工事士であることを証明するため、電気工事士免状を常に持ち歩いていなければならない規則があります。 一方、第一種では5年毎に行われる定期講習を受講しなければなりませんが、第二種ではそのような規則はありません。 ちなみに特殊電気工事資格者は認定する協会が異なるので定期講習等の義務はありませんが、電気工事士と同様に電気事業法や電気工事士法など公共の利益に関わる様々な法律に従う必要があります。 このように、安全を任される電気工事では第一種電気工事士の方が常に一定の技術レベルを維持し続ける義務や責任が大きいと言えます。

資格試験の違い

第一種と第二種の試験内容と合格率の比較

第一種電気工事士 第二種電気工事士
難易度高い 難易度低い
20~30% 50%
電気工事士になるためには当然のように資格試験に合格しなければなりませんが、第一種と第二種ではその試験内容は変わってきます。 試験内容としては第一種の方が難しく、合格率も低く設定されています。筆記試験に関して第一種では一般用電気工作物に関する問題に加え、自家用電気工作物に関する取扱いや法令に関する問題が出題されるなど範囲や難易度が上がります。 次に実技試験に関して、第一種では電線のコードむきで少しでも電線に傷がつけば大幅に減点されたり、電気工作物の検査や修理なども一般用ではなく自家用が対象となるなど、難易度が全体的に上がります。 詳細は各試験の受験案内を確認してみてください。

第一種電気工事士試験 受験案内

第二種電気工事士試験 受験案内

また、合格率も第一種は20~30%程度、第二種は50%程度で、第一種の方が難しくなっています。 このような事実から、第一種を持っている方が箔がつくため、企業から雇ってもらいやすくなったり、平均年収が上がるというようなメリットがあります。 ちなみに、特殊電気工事資格者になる場合はまず電気工事士を持っていることが条件で、ネオン工事または非常用予備発電装置工事に関して5年以上の実務経験を積んだ後、講習を受けるか、指定の資格試験に合格するかどちらかである必要があります。 ただ、第二種しか持っていない場合は、電気工事の範囲が限られてくるので現状では特殊電気工事の実務経験を積むのは難しく、資格試験に合格するのが最短の道となります。

電気工事士に必要な工具

電気工事士資格に必要な道具

電気工事士になるためには必ず資格をとる必要がありますが、資格試験には技能試験も含まれているので、電気工事において必要な工具を揃えておく必要があります。 こちらが技能試験の際に最低限必要となる電気工具の一覧となります。

指定工具

  • ペンチ
  • ドライバー(プラス、マイナス)
  • 電工ナイフ
  • スケール(メジャー、コンベックス)
  • ウォーターポンププライヤー
  • リングスリーブ用圧着工具
このように、作業過程で必ず必要となる工具が受験要項で指定されているため、準備しておいてください。 また、必ずしも必要ではないですが試験中にあると便利な工具もご紹介します。

あると便利な工具

  • 軍手
  • ラジオペンチ
  • 腰ベルト
  • 時計
  • タオル
これらは作業を行う上で作業効率が上がるような工具です。 特に、軍手や腰ベルトがあると操作性が上がりますし、残り時間の配分などを考えられるように時計を準備しておくとよいでしょう。 逆に持参してはいけないものとしては、以下のようなものがあります。

持参してはいけない工具

  • 電動工具全般
  • カッターナイフ
電動工具は作業効率は良いですが、実際に電柱などの高所などで使用することは難しく、受験者の技能を測る上では不適切であると言えます。 また、カッターナイフの使用に関しては自粛すると受験要項には書かれています。 他の受験者との危険を考えてそう書かれていると思いますが、どうしても使いたいという方は試験監督員に聞いてみると良いでしょう。

電気工事士の腰袋によくある工具

では実際に電気工事士が使用している工具はどのようなものがあるのか調べてみました。 今回は電気工事士が身につけている腰袋の中身を取り上げてご説明いたします。
  • 腰ベルト
電気工事用の腰ベルトは他のものと異なり、高所から落ちても大丈夫なように非常に頑丈に作られています。 また、最近では、夏でも熱くならないようにメッシュタイプの腰ベルトが人気なようです。
  • ペンチ
電気工事用のペンチは一般のものと比べて、大きく、ケーブルの切れ味も非常に鋭く設計されています。 そのため、最小限の力で太いケーブルを切断できるため、非常に便利です。
  • ニッパ
ニッパも先程のペンチと同様に大きめで切れ味も鋭く作られています。 ニッパにも用途によって色々と種類はありますが、最も汎用性の高いものを腰袋に入れて、残りは工具入れなどにしまっておきます。
  • ドライバー(プラス、マイナス)
電気工事用のドライバーは通電中の電線を扱う際に感電防止として極力鉄部分が露出しないように設計されています。 また、どうしても鉄部分がある場合は絶縁テープなどで巻いてから使う方もいるようです。
  • 電工ナイフ
電工ナイフとは主にケーブルの被覆を剥がす目的で使われることが多いです。電工ナイフは慣れると非常に便利な工具となり、作業効率も上がります。
  • レンチハンマー
レンチハンマーはハンマーの叩く機能に加えてナットなどを締めるレンチの機能も兼ね備えた工具です。
  • スケール
スケールはいわゆるメジャーやコンベックスのことですが、通常よりも丈夫で折れにくい25mm幅のものがよく使われています。
  • ホルダー
基本的にホルダーは工具を入れる袋ですが、腰ベルトに装着できるようになっているので、腰袋の位置や順番などは自分の使いやすいようにカスタマイズすることができます。
  • ランヤード(安全帯) ランヤードは自分の身を守る際に最も重要となる安全具で、高所から落ちた際に命綱の役割をしてくれるものです。 最近のものは車のシートベルトのようなロック機能がついているため、体への負担を最小限にしてくれるようです。
    • 水平器
    水平器は電線管やレースウェイの水平を見るときに使いますが、落下しやすいため、保護材がついたもの、かつ腰袋に入る程度のコンパクトなものを選ぶとよいです。 基本的にはこれらの工具が腰に取り付けられているようです。他にも職人によって持っている工具の種類や数が異なるので、職人の腰袋の中身などを調べていくと面白いかもしれません。

    まとめ

    今回は電気工事士について知っておくべき知識をご紹介しました。電気工事士について興味がある方、あるいは電気工事士になりたいという方はぜひ参考にしてみてください。
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