職人に必要な資格まとめ

職人さん向け

 

資格とは

資格とは様々な職業に関連した国家資格であり、その職業に関する専門的な知識や技術を習得したことを証明するものです。この資格には法律上持っていなければ業務を行えないものと、持っていなくても業務は行えるものの2種類あります。業務上取得が義務付けられている資格は安全に関わる職業であることが多く、多くの社会的責任が伴います。また、取得が義務付けられていない資格は持つことでブランド価値が上がり、仕事をもらいやすくなるなどのメリットがあります。

業務上取得が義務付けられている資格

建築士

建築士は建築物の設計や工事監理、手続き業務を行うことのできる国家資格です。建築士には大きく分けて一級建築士、二級建築士、木造建築史の3種類あり、それぞれ業務内容の範囲が定められています。建築物は多くの人々の生活に大きく関わっているため、建築士を持たないものが建築士業務を行うことは禁止されており、違反すると懲役や罰金などの罰則があります。

電気工事士

電気工事士は電気工事に従事する上で必要となる国家資格で、第一種電気工事士と第二種電気工事士に分けられています。電気工事士では500kW未満の自家用電気工作物や一般用電気工作物の工事を行う上で必須となる資格です。この電気工事士の資格を持たずに工事を行うと懲役や罰金の規定があります。

液化石油ガス設備士

液化石油ガスとは一般家庭用のLPガス供給設備工事の作業を行う上で必要となる国家資格です。資格を持たずにガス工事を行うと罰金や懲役などの規定があります。液化石油ガス設備士の他に日本ガス機器検査協会のガス機器設置スペシャリストやガス可とう管接続工事監督者などの資格があります。

給水装置工事主任技術者

止水栓や水道メーター、給水栓などの給水装置の工事に携わる上で必要となる資格です。この資格を持っていると給水装置の技術上の管理や工事従事者の指導監督を行うことができます。また、水道管を新たに設置したり、改造工事や修繕を行うためには指定給水装置工事事業者が行わなければならないと規定されていますが、この指定を受ける要因の1つとしてこの給水装置工事主任技術者を取得する必要があります。これらの規約に違反しても罰金などを受けることはありませんが、資格を持つものが監督しなければ工事を行うことができません。

取得することでブランド価値が上がる資格

技能士

技能士とは厚生労働省が定めた働く上で必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度です。学科試験と実技試験の2種類があり、これらに合格すると「技能士」をなのることができます。

サッシ施工技能士

サッシ施工技能士とはサッシ施工に関する知識・技能を習得したと認められた国家資格です。1級と2級に分けられており、作業試験内容も異なります。

ガラス施工技能士

ガラスの切断や加工作業の知識・技能を習得したことを認められた国家資格です。1級と2級の級別があり、図面に基づいてサッシを組み立てガラスを加工し、取り付ける作業を行います。1級の試験ではこの作業試験に加えて、ガラス工事に必要な工事費の算出ができるかなどの知識が問われるペーパーテストもあります。

左官技能士

左官に必要な技能を認定する国家資格です。1級と2級の等級に分かれており、それぞれ上級技能者、中級技能者としての技能を問われます。作業内容としては下地の塗り仕上げや、仕上げ吹付けを行います。

とび技能士

とび技能士はとび職における知識・技能を認められた国家資格です。等級は1級、2級、3級まであり、仮設の建設物の組み立てや解体、掘削、土止めや地業など、とびに関する業務を担います。

建築大工技能士

建築大工技能士は大工工事の施工に必要な知識・技能を認められた国家資格です。等級は1級、2級、3級まであり、それぞれ上級、中級、初級技能者としての技能を有します。各等級の実技試験では大工工事作業を実際に行い、評価されます。

内装仕上げ施工技能士

内装仕上げ施工技能士は内装に関する各施工の知識・技能を認められた国家資格です。検定試験では、プラスチック系仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ作業、カーテン工事作業に分かれています。また、各項目において1級、2級、3級の等級に分かれており、それぞれの施工の実技試験で評価されます。

塗装技能士

塗装技能士は塗装作業に関する知識・技能を認められた国家資格です。塗装作業には木工塗装作業、建築塗装作業、金属塗装作業、噴霧塗装作業、鋼橋塗装作業に分かれており、それぞれ1級、2級の等級があります。これらの資格を習得するためには技能検定の実技試験及び学科試験の両方で評価されます。

建具製作技能士

建具製作技能士は建具の制作に関する知識・技能を認められた国家資格です。建具製作には木製建具手加工作業、木製建具機会加工作業、アルミ製室内建具制作作業に分類されており、各作業において1級、2級の等級があります。実技試験では主に組子のある建具や額を取り付ける建具の製作を行い、評価されます。

ガス機器設置スペシャリスト(GSS)

ガス機器設置スペシャリスト(GSS)とは、日本ガス協会が認可したガス機器の設置工事に必要な高度な知識・技能を有していることを示す資格です。この資格を持つと、家庭用常設型ガス機器の設置や施工を行うことができますが、金属管などによる接続工事を行うには国家資格である液化石油ガス設備士を取得する必要があります。

鍵師

鍵師は日本鍵師協会が定めた鍵の取扱技術や開錠技術を有していることを認められた者に与えられる資格です。鍵師には一般的な錠前の基礎知識や錠の取り付け、交換技術、一定レベル以上の開錠技術を持つものが2級鍵師技能検定試験に合格することで与えられる2級鍵師、次に2級鍵師を持つ者の中で1級鍵師技能検定試験に合格することで与えられる1級鍵師、そして1級鍵師の中で特に優秀と認められた者にのみ与えられるマスター鍵師の3つの等級があります。

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