はじめに
カーテンやカーテンレールはお部屋のインテリアの印象を大きく左右する要素の1つです。新築やリフォームで新しくカーテンレールを取り付けたい方のために、今回はカーテンレールに関する基礎知識とカーテンレールの取り付けの方法をご紹介します。
カーテンレールの役割
カーテンレールとはカーテンを吊るし、開閉させるための器具です。
基盤となるレールの他に、レールを固定するブランケットやカーテンを移動させるためのランナー、またランナーに取り付けるカーテンのフック、ランナーがレールから脱線しないようにするためのストップで構成されています。
カーテンレールの種類
カーテンレールには大きく分けて機能レールと装飾レールの2種類あります。
機能レール
機能レールではカーテンを開閉するという機能を重視したカーテンレールです。そのため、あまり目立たないように設計されており、価格も安いです。賃貸マンションなどの備え付けカーテンレールのほとんどがこの機能レールにあたります。
突っ張り型カーテンレール
ほとんどのカーテンレールは一本のレールで出来ていますが、最近では伸縮できる、突っ張り型のものが売っています。この突っ張り型レールは長さを自分で調節できるので、業者を呼ばずに簡単に取り付けることができます。
ただ、この突っ張り型は通常タイプのレールと異なり、継ぎ目のところで段差ができて引っかかってしまうという欠点もあるため、質にこだわるのであれば通常タイプのカーテンレールをおすすめします。
装飾レール
装飾レールはデザイン性を重視して設計されたカーテンレールです。この装飾レールは機能レールと異なり、インテリアとして見えるように設計されており、様々な種類があります。装飾レールでは特に木製のカーテンレールが多いですが、アルミや鉄、樹脂など様々な素材があるので、自分の好みに合ったものを選ぶことができます。
採寸方法
巾(レールの長さ)
通常、カーテンの巾はカーテンレールの両端のキャップの輪の間の長さを測ります。このときフック付きのメジャーがあれば簡単に測ることができるのでおすすめです。また、出窓の場合も同様にキャップの輪からカーブに沿って測っていきます。
丈(高さ)
掃出し窓の場合
基本的に掃出し窓の場合はカーテンレールのキャップの輪から床上1cmまでの長さを測ります(あくまでも目安です)。カーテンが長すぎると見た目もかっこ悪くなり、汚れやすくなるので注意しましょう。
腰窓の場合
腰窓の場合はカーテンレールのキャップの輪から窓枠下15~20cmあたりまでの長さを測ります。窓枠下の長さはあくまでもお好みの長さですが、複数のカーテンがある場合は統一させた方がきれいに見えます。
出窓の場合
カーテンが出窓内にある場合はカーテンレールのキャップの輪から天板上0~1cmあたりを目安に測ります。また、カーテンが出窓外にある場合はカーテンレールのキャップの輪から窓枠下までの長さを測ります。
カーテンレールの取り付け方
下地の確認
カーテンレールを取り付ける際に注意すべき点が下地の確認です。下地とは石膏ボードの下にある骨組みのことですが、この下地がないとカーテンレールが安定しません。したがって、カーテンレールを取り付ける際はまず下地の位置を確認してビスを打ち込む場所を確認します。下地の確認はホームセンターなどで専用の器具が売られているのでそちらを利用しても良いでしょう。
取り付ける位置を決める
下地の位置が確認出来たら次は、カーテンレールを取り付ける位置を決めていきます。
基本的には下地のある位置に取り付けていきますが、目安としては窓枠上10~20cmが一般的です。もっと高い位置に取り付けても良いです。
レールの長さは正面付きであれば窓枠外から左右10~20cm程度余裕をとるのが一般的です。一方天井付きであれば窓枠内寸法から1cm引いた長さにします。
カーテンレールの取り付け
実際に下地に取り付けるのはカーテンレールのブラケットと呼ばれる部分です。
まず、下地の位置をしっかりと確認した後、ブラケットをビスで固定します。この際、正面付の場合は壁に取り付け、天井付の場合は窓枠に取り付けます。ブラケットの取り付けが終わったら次はカーテンレールをブラケットにしっかりと固定します。
取り付けるブラケットの数やレールの本数などは商品によって違うので、ご購入の際に確認しておくとよいでしょう。
価格感
安く買うならネットショップ!
カーテン地は、
・ニトリなどの大手の量販店では2,500〜7,000円/㎡
・オーダーカーテンでは10,000〜20,000円/㎡
・ネットショップなどでは1,000〜5,000円/㎡
がおおよその相場です。
また、カーテンレールやカーテンの取り付けを業者に依頼すると追加費用がかかることに注意してください。
壁紙との合わせ方
カーテンの採寸方法も価格感もある程度理解したら、最後はカーテンの色を決めていきましょう。カーテンの色はお部屋のイメージを大きく変えてしまうため、慎重に選ぶ必要があります。
同一色で揃える方法
一般的な色の選び方としては壁紙や天井、床の色と同一の色のカーテンを選ぶことで落ち着いた雰囲気を出すことができる上に、失敗が少ないのが特徴です。
類似色で統一する方法
茶色やベージュなどの同系統の色で統一させることで色同士がぶつかり合うことなく、バリエーションを出すことができます。これも失敗が少ないため、実際に多くの人がこの方法で色を選んでいます。
反対色でメリハリを出す方法
最後は床や天井に対して補色となる色のカーテンを選ぶ方法です。補色を合わせると正反対の色が打ち消し合うことでうまく調和した雰囲気を出すことができます。また、色のメリハリも出せるため、すっきりとした印象となります。
まとめ
新築の際にカーテンを自分で選ぶ際に必要なのは採寸方法を知ることと、価格感をつかむこと、そして色の合わせ方を知ることです。これらをうまく利用して納得のいくカーテンを選んでみてください!

