【階段のリフォーム】カーペットからクッションフロアへ貼り替え

階段・手すりのリフォーム クッションフロア

はじめに

今回は、2階建てテラスハウスの階段のカーペットが古くなったため、クッションフロアへの張り替えを行いました。階段では使用するうちにクッションフロアがしわになりやすく、接着剤の塗り方にコツが必要です。

主な作業手順

  • 既存のカーペットを剥がす
  • 下地を調整する
  • 採寸する
  • クッションフロアをカットする
  • 接着剤を塗布する
  • クッションフロアを貼る(圧着する)
  • ノンスリップ(滑り止め)を貼る

施工

こちらが既存のカーペットが敷かれた状態です。

ちなみに、こちらの階段のように、ステップの部分が手前に飛び出しているものを「あご付き」と呼びます。

既存のカーペットを剥がす

スクレーパー、ワイヤーブラシ等を用いて手作業で剥がします。
この際、なるべく下地を傷めないように注意します。

ワイヤーブラシ。塗装剥がし、研磨に使われるチクチクとした金属のブラシです。

既存のカーペットを剥がした状態です。
下地の木材がむき出しになりました。

下地を調整する

カーペットを剥がしたままの状態では木材の表面が針状や板状に飛び出していて、凹凸、ばりがあります。これをスクレーパーとやすりで平らにするばり取りを行います。

スクレーパーでゴリゴリとこすったときに、突っかかる感触がなくなるまで作業をします。

採寸する

正確な採寸を行います。

特に、曲がり段の不整形な部分は丁寧な採寸が必要です。

クッションフロアをカットする

一段ごとにカットします。継ぎ目は、最も目立ちにくく、負荷がかかりにくいあごの下の奥側にします。

同じくカーペットの敷かれていた1階の廊下にもクッションフロアを新しく敷きますが、こちらも丁寧に下地調整を行い、平面を作っておきます。

やすりと金属ヘラを用いて、ばり取りを行っています。

特に、ふちの部分には凹凸が残りやすいので、丁寧なばり取りが必要です。

接着剤を塗布する

階段の「へり」の上部・側部・下部に接着力の強い速乾を塗ります。
こうすることで、へりの出っ張った部分にもクッションフロアを浮くことなくぴったり貼ることができます。
ただし、逆に塗りすぎると、貼り付けの際に微調整が効かなくなってしまい、施工しづらいので上部は端から5cm程度を目安にして、塗り過ぎないようにしましょう。

上部は端から5センチ程度塗り、

側面にも塗っていきます。

へりの色の濃くなっている部分が速乾を塗った部分です。

続いて、CF側にも速乾を塗ります。
この速乾は貼りつける両面に塗る必要があります。

階段側の速乾を塗った部分以外には、速乾ほど初期接着力の強くないベンリダインを塗ります。

ベンリダインの部分ではシートを置いた後に位置の微調整ができるので、この部分で位置を合わせていきます。

クッションフロアを貼る(圧着する)

シートを階段上に置き、位置が定まったら、ローラーで空気を逃がしながら圧着させます。
特にへりの部分は念入りに作業を行います。

手でも全体的に押さえつけ、わずかでもシートの浮きが残らないようにします。

へりの下の余分なシートはカッターを切り取ります。

さらにへりの下のシートをローラーで力を入れて圧着させます。

ノンスリップ(滑り止め)を貼る

シートを圧着させて上で、ノンスリップを貼れば、一段の完成です。

完成後の写真です。
白いタイル調のクッションフロアに茶色のノンスリップ(滑り止め)がアクセントで映えています。

今回難易度が高いのはこの細かい角を綺麗に納めるところですが、ご覧のようにきっちり仕上がっています。
必要に応じてコーキング材で剥がれ防止すると良いでしょう。

このへりの下がクッションフロアの継ぎ目なのですが、ご覧の通りほとんど目立ちません。

まとめ

丁寧な下地調整・採寸・裁断が仕上がりに影響を与え、見栄えだけでなく、耐久性にも差が出ます。クッションフロア貼りはDIYでも一般的になっていますが、階段に関しては、プロとアマチュアの差が出やすく、プロに任せるのが無難といえます。

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