はじめに
ナオス・テック株式会社のオリジナル商品「ナオスフローリング」の施工現場を取材しました。ナオスフローリングは6mm厚のフローリング板で、既存のフローリング・クッションフロアに上貼りが可能な商品です。コスト面以外にも様々なメリットがあります。
今回はこのフローリング材の特徴と、貼る工程をご紹介します。
ナオスフローリングの特徴
- 一枚だけでも交換ができる
- 表面にUV塗装をしているため、ワックス不要でお手入れが楽
- ひっかき傷に強い
- 今の床にそのまま上から貼れる
- 床暖房・遮音フローリング(L-45)・クッションフロア(CF)の上から貼れる
- 解体の際の音が軽減され、リフォーム規約の厳しいマンションでも行いやすい
- フローリングの交換などと比べて排出ごみを軽減でき環境にやさしい
費用相場
材料費と施工費込で、6畳で80,000円程度、10畳で130,000円程度と、フロアタイルと同水準の価格です。フローリングの張り替えと比較すると非常にリーズナブルです。
参考記事
使用した道具
Makita(マキタ) 2705 10インチ Contractor Table Saw
テーブルの下から出る刃に木材を当てて裁断します。
白いスイッチを膝で押すことでスイッチのオン/オフが切り替えでき、細かい形状や曲線なども思い通りに裁断できます。
Makita(マキタ) スライドマルノコ LS0611FL
専用のり
接着剤メーカーのコニシに特注した専用のりを使います。
化学物質を使用しておらず、フォースターを取得しています。
作業手順
- 下地調整(ヤスリがけ)
- 採寸
- 割り付け決め
- 墨打ち
- 仮敷き
- 仮敷き解き
- 貼り付け
施工前の写真です。
下地調整(ヤスリがけ)
凹凸をなくした上で、シートがずれにくくなるよう、サンドペーパーを用いて目粗しを施します。
採寸
割り付け決め
割り付け決めとは、部屋の幅をフローリングの幅で割って、両サイドに同じ幅が収まるように施工する位置を決めることです。仕上がりが綺麗になります。
墨打ち
墨打ち(墨出し)とは、工事中に必要な線や位置などを床や壁などに表示する作業です。
施工場所に応じて、壁側、部屋の中心など、墨打ちする場所を決定します。
仮敷き
実際に張った感じを掴んでみます。
部屋の端の形状に合わせて細かく、採寸、裁断を繰り返します。
板の厚みが3mmという薄さなので、隙間があれば、ドア枠の下にもはめ込むことが可能です。
複雑なカットはクシ状に切り込みを入れてからカットするとカットしやすいです。
部屋の端が直線でないと、シートの整形が難しく、時間がかかりますが、端さえしっかりと決まれば、あとは乱尺張りで次々とおいていきます。
仕上げ材の張り込み時に大事にしたいのは、現場での実寸をしっかりつかむ事です。 部屋寸法は図面上ではきっちりした直角や長さになってはいても、実際には微妙なズレ(許容範囲内で)があったりしますので、現場でそれらを把握しながら、寸法合わせしてカットしていきます。 特に最後の壁際の納め部は帳尻が来ますので、何度も「仮並べ」をして、当りを付けながら合わせてください。 こういったマメな下準備と柔軟な対応が、全体的に美しい仕上りにつながります。
仮敷き解き
仮敷きが完了したら、一度全てのシートを取り除き、専用のりを用いて貼り付けていきます。
仮敷きでしっかりと整形できていれば、比較的容易な作業です。
貼り付け
専用のりを施工面に適量垂らし、櫛目ゴテで伸ばしながら、シートを貼り付けていきます。
専用のりは、オープンタイムが不要です。
適度な接着力に調整しているため、貼り付け時には位置の微調整が可能です。
完成
施工後の写真です。
参考動画
下の動画も合わせてご覧ください。

