はじめに
キッチン下からの汚臭は排水管に溜まった汚れなどが原因で起こります。特に年季の入った排水ホースの場合はただ洗浄するだけでは汚れが落ちない場合が多いので、ホースごと交換してしまう方が得策です。そこで今回はキッチン下からの汚臭対策として排水ホースの交換方法をご紹介します。
交換のタイミングはキッチン下の戸を開けた際の臭いで確認します。だいたい工事の時間としては20〜30分程度です。
排水ホース交換の目的
汚臭対策
先ほど説明したように、ホースにこびりついた汚れなどがキッチン周りの悪臭の原因となります。定期的な交換によって清潔にキッチンを使うことができます。
漏水の防止
長い間、排水ホースを放置していると、ホース部分が硬くなり亀裂の原因となります。ビニールテープで補強しても隙間から水が漏れてくるので交換するべきです。
排水溝詰まりの予防
排水溝から流れる油脂やゴミがホース内に付着して流れにくくなることがあります。
衛生面
排水ホースはキッチン下にあるので、食器などが収納してあることが多いですが、ホースの表面にホコリ等が付着していたり、汚れていると非常に不衛生です。感染症などの対策としてもおすすめです。
今回使用する道具・資材
メジャー&カッター
一般的なメジャーとカッターで大丈夫です。
メジャーはパイプと排水ホースの長さを図る際に、カッターは排水ホースを切断する際に使用します。
潤滑油
5-56 無香性 320ml (呉工業株式会社)
ホースと防臭ゴムのすべりを良くするために使用する潤滑油です。
防臭ゴム
防臭ゴム (カクダイ)
防臭ゴムをホースの接続部にはめておくと下水の臭いや虫の侵入を防ぐことができます。
排水ホース(ネジ式)
流し排水栓ホース (三栄水栓製作所)
- ネジ付き
- 1mタイプ(全長)
ホース交換の際の確認事項
ホースの口径の大きさ
今回用いたのはネジ式の排水ホースですが、ネジの口径が46mmと59mmの2種類あるので施工前に確認しておきましょう。
ホースの型
今回はネジ式の排水ホースを使用します。このネジ式が最も一般的な排水ホースですが、他にも差し込み式の排水ホースとY字型の排水ホースなどがあるのであらかじめどのタイプの排水ホースを使っているのか確認しておくと良いでしょう。
排水ホースの取り外し
ホース下側の取り外し
まずは下側に付いている排水プレートと防臭ゴムを取り外していきます。
ホース上側の取り外し
次にホースの上側を外していきます。ネジになっているので反時計回りに回していきます。
※ネジを回すと一緒にホースも回ってしまうので、片手でホースを持ちながら回すときれいに外せます。
パイプ下の長さを測る
次にパイプ下の長さを測っていきます。排水ホースを差し込んだ時にパイプの底が近すぎると排水能力が低下し、汚損の原因になってしまうので、底から10cmは離すようにしましょう。
今回はパイプの切り口から底までの長さが30cm程度でした。底から10cm離すことを考慮して実際の長さよりも10cm~20cm程度余分に見積もれば十分でしょう。
必要な長さの分だけホースを切る
次は先程測ったホースの長さをカッターで切っていきます。
カッターで切る場所はマジックペンなどで印をしておくとわかりやすいです。
カッター使用の際、手を切らないように気をつけましょう。
これで切断作業は完了です。
排水ホースの取り付け
排水プレート・防臭ゴムをはめる
まず、ホースをパイプに入れる前に排水プレートと防臭ゴムをホースに入れていきます。
防臭ゴムは滑りを良くするために5-56などの潤滑油を差します。
防臭ゴムをつけることによって虫や悪臭が上に侵入してくるのを防ぐことができます。
切り口から大体10cmあたりまで防臭ゴムを差し込んでおきましょう
排水ホースを取り付ける
まずホースの下側をパイプに軽く差し込んで上側のネジを緩く締める。
次にホースがねじれないように気をつけながら上側のネジをしっかりと締めていきます。
水漏れがないかチェックする
ホースの取り付けが終わったら、実際に水面台の水を流して水漏れがないかをチェックしていきます。
こちらの写真のように、ラップや水栓を利用して水をためておき、一気に流した上で水漏れの有無をチェックすると確実です。
チェックする点はネジ部分の隙間の漏水と下側のパイプとの接続部分です。
Point
チェックする際は目に見えない程度でも水が漏れている場合があるのでティッシュなどを押し付けて濡れていないかをチェックします。
ティッシュが濡れていなければ水漏れの確認は完了です。
仕上げ
最後に排水プレートをはめ込んだら施工完了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
初めての方でも意外と簡単に排水ホースは交換できますので是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

