今回は旧型スイッチから新型スイッチへの交換工事をわかりやすい解説付きで行っていきたいと思います。また、今回は電気の配線を扱うので十分に気をつけて行ってください。
工事の目的
主に機能性とデザイン性の向上を目的としています。ただ今回のようなスイッチ工事のためだけにリフォームを行うことはほとんどなく、フルリフォームの際に一緒に行われることが多いです。
施工前の予備知識
第二種電気工事士の資格が必要!
今回は電気を扱いますので、第二種電気工事士資格を持たない方は施工できません。資格を持っていない方は他に資格を持っている方にやってもらいましょう。
旧型と新型のスイッチの部品の違い
配線の構造は基本的に同じですが、スイッチの部分が大きく異なります。新型の方が、旧型よりもスイッチ部分の面積が大きくワンタッチで切り替えができます。
スイッチの寿命
テンパール工業株式会社のHPによると、スイッチの寿命は約10年だそうです。10年経っていなくても、ハンドルやカバーが熱くなる、またはカバーに変色やひび割れなどがあれば火災につながる危険がありますのですぐに取り替えるようにしましょう。
利用する道具・資材
ドライバー(プラス・マイナス)
今回はプラスとマイナスのドライバーを使っていきます。特別な工具は必要ありません。
カッター
要らない壁紙を切る際に使います。
服装
手袋
配線部に触る際に感電する恐れがあるので手袋などを必ず着用するようにしましょう。
作業着または動きやすい服装
今回は動きやすい服装であれば問題ありません。
手順
カバーの取り外し
まずこのように取り付けられているスイッチのカバーをドライバーで外していきます。
ビスをゆるめる
このように手でしっかりと支えながらドライバーを反時計回りに回していきます。このとき上下のどちらから外していっても構いません。ビスを全て外すと簡単にカバーを外すことができます。
カバーを取り外すとこのようになります。
壁紙を切る
こちらの図ではスイッチの取り付け枠を壁紙が覆っているので不要な部分をカッターで切り落とします。この際、指などを切らないように注意しましょう。
このように取り付け枠に沿って刃を入れていきます。
切り終わるとこのように下部のビスも見えるようになりました。
スイッチの取り付け枠を取り外す
次に、スイッチの取り付け枠を上下のビスをドライバーで外していきます。
取り付け枠の奥には導線が接続されているので取り付け枠と一緒に引っ張り出しましょう。
このように取り付け枠を引っ張りだすと、プラグの差込み口が見えてきます。
導線のプラグを差し換える
上図のように交換用のスイッチ取り付け枠を用意します。この取り付け枠に導線を差し換えていきましょう。
マイナスドライバーを細長い穴に差し込みながら導線を1本ずつ引き抜いていきます。
※このとき絶対に導線部分に触れないようにしましょう。感電の恐れがあります。
抜いた導線は交換用の取り付け枠に上下間違わないように差し込んでいきます。
同じ要領で他の導線も差し換えていきましょう。このとき、1本ずつ交換していったほうが導線の向きを間違えずに済みます。
差し換えが終わったら、取り付け枠のUPの部分を上にして取り付けていきます。
※このとき、導線を挟み込んでしまうと漏電や故障の原因になるので注意しましょう。
取り付け枠を設置する
取り付け枠をはめた後は先程外したビスを取り付けていきます。この時、上部のビスから締めていくと作業がしやすいです。
[ポイント]
まず上部のビスをドライバーで軽く締めてから、取り付け枠が水平な位置になるようにして下部のビスを軽く締め、最後に上部のビスをしっかりと締めていきます。このようにすることで取り付け枠が傾いてしまうのを防ぎます。
カバーを取り付ける
次は交換用のカバーを取り出し、外側のカバーを取り付けていきます。
内カバーの取り付け
内側のカバーをUPの部分を上部にして取り付けていきます。この際、ビスが取り付けられていますのでそのままドライバーで締めていきましょう。このときも先ほどのポイントを参考にすると水平に取り付けることができます。
スイッチ部分の取り付け
次はスイッチ部分を取り付けていきます。
こちらの部品はこのように片方ずつはめていくだけで取り付けることができます。
外カバーの取り付け
最後に外側のカバーを取り付けていきます。この部品は特に上下に気をつける必要はないのでどちらかを上部にして取り付けましょう。
こちらが交換後の写真です。
こちらの新品のスイッチはコスモシリーズで、ワンタッチで押す範囲も広く、使いやすいのが特徴です。ぜひスイッチ工事の際に参考にしてみてください。

