今回はテーパーねじを使った配管の取り付け、シールテープの巻き方を解説していきます。水廻りの施工で注意しないといけないのはなんといっても水漏れです。単に金属同士を接続したのでは隙間ができてしまうので、テープや接着剤で隙間を密着させる必要があります。
水周りの配管接続部分ではテーパーねじと平行ねじの2種類が使われています。それぞれ施工方法が異なり、それを間違えてしまうと水漏れの原因になってしまうので要注意です。
今回はテーパーねじの場合について接続方法を説明します。まずは接続部分のねじのタイプを確認しましょう。
1 ねじの種類を確認する
テーパーねじの場合
先端に向かって細くなっているのが特徴です。雌ネジにねじ込んで使用するタイプです。
今回はこちらのタイプのねじの接続についてご紹介していきます。
平行ねじの場合
こちらは先が細くなっていないタイプです。こちらのタイプはパッキンを使用して漏水を防ぎます。
平行ねじのほうはパッキンが乗るように先端が平らになっています。
テーパーねじのほうは先端が尖っています。逆にこちらでパッキンを使用してしまうと、水が漏れてしまうので要注意です。
2 シールテープを巻く
シールテープとは薄いテープ状のシール材(隙間埋め材)のことです。
ネジ同士の接続部分の隙間を埋めて、漏水を防ぎます。ちなみにシールテープが発明されるまでは、麻の紐を用いていました。
一番肝心なのは巻き始めです。
まずシールテープの先端をねじ山に乗せ、指で押さえて貼り始めます。
このとき先端のねじ山を1つ残してください。
こうすることで、先端にシールテープがはみ出し管内に混入してしまうことを防ぎます。
また雌ねじにねじ込む際、スムーズに入っていくようになります。
回転ねじに押さえつけながら、密着させるように巻いていきます。
このときねじ山に沿って巻いてください。
向きがおかしいと、雌ねじにねじ込むときにはがれてしまいます。
また、シールテープはリールの下から出てくるように構えたほうが少しずつ巻けます。
1周したら押さえていた指を離し、2周目に入ります。
5,6周ほど巻けばOKです。押さえながら引っ張ってシールテープを切ります。
あとは爪の先でテープの上から溝をなぞって、溝にシールをなじませます。
ヘルメチック
シールテープだけでも接続はできますが、ヘルメチックという液体シール剤を併用するのが主流です。
シールテープを巻いた上にヘルメチックを塗ることで、管端面やねじ部の防食、より強力な漏水防止が期待できます。
雌ねじにねじ込む
あとは雌ねじに水栓を取り付けます。
ヘルメチックを塗った際は乾くまで15分ほどかかるので、すぐに水を流すのは控えましょう。
まとめ
水漏れが起きると大きな被害になる分、水回りで最も失敗できない施工の一つです。やり方に注意して正しい施工を心がけてください。
次回は平行ねじについて解説します。

