ダイノックシートをMacBookに貼るデコレーション

シート(ダイノックシート,カッティングシート,リアテック)

ダイノックシートは普段リフォームで建具や補修でよく使うフィルムですが、耐熱性に優れているのでパソコンに貼ることもできます。今回はMacBookに貼ってデコレーションしてみました。

使用するシートについて

サイトでよく取り上げていたように、ダイノックシートはリフォームで使える万能シートです。耐熱性があるのでパソコンのような家電にも貼れます。

ダイノックシートもシリーズがあって、性能と価格が異なります。今回は3Mのコマーシャルグラフィックス スコッチカルフィルムシリーズを使っています。

看板や車

看板や車に貼れるシートです。

これはリフォームで使っていたサンゲツのリアテックや3Mのシートよりも倍近い値段がします。その分細かい部分に巻き込んでも剥がれにくいです。

準備するもの

用意するもの

今回貼るパソコンはMacBookの15インチのものです。
その他にメジャー、カッター、千枚通し、スキージー、ハサミ、定規、地ベラ、薄め液、ドライヤーを用意します。

ドライヤーはダイノックシートに熱を加えて曲げやすくするために使うのですが、本来であればヒートガンという専用の機械もあります。ただし精密機械に高熱を加えると故障の原因になるので一般のヘアドライヤーにしました。

あとはリンゴのマークをくり抜くためにリンゴをプリントしたシールを使いました。

貼り方

パソコンの表面を綺麗に

シンナーでパソコンを清掃

シンナーを含んだ布でパソコン表面の汚れを落とします。

パソコンによって薄め液が使用できない場合があるので本体の注意に従ってください。

マークの形のシールを貼る

あらかじめパソコンの表面より大きめにシートを切っておきます。

ラミネートシール

ラミネートシールにリンゴの形をプリントして、これをシートの中心に貼り付けます。

シートを貼ってからリンゴの部分をカッターでくり抜くのも検討しましたが、リンゴの部分がプラスチックなのでカッターで傷をつけてしまうリスクがありました。

上からカッターでマークの内側を切る

線の内側

貼ったシールは補助線として使います。線の内側をカッターで切ってシートごと繰り抜きます。

簡単そうでこれがけっこう難しいです。このシートが厚いこと、シール・シート・裏紙の3つを同時に切るには力を加える必要がありますが、力むと線の外側まで切ってしまうからです。

切り口をきれいに

切り口

切り終えたら少しささくれている部分を切って綺麗な曲線にします。

裏紙を剥がす

裏紙を剥がす

裏紙を中心から切って剥がします。
全部剥がすのではなく中央部分だけにします。

マークの位置を合わせて表面に乗せる

マークの位置

シートをそっとマークの位置に乗せて合わせます。位置がずれたら剥がしてやり直します。
だいたい問題ない位置で貼れたら動かないようにスキージーで上からこすります。

裏紙を剥がして貼付け面を広げる

裏紙を剥がす

あとは裏紙をはがしながら貼付け面を広げていきます。

角をドライヤーで曲げる

角をドライヤーで

パソコンを開いてシートの端に熱を加えながら少しずつ曲げていきます。

熱を加えなくても曲がりますが、加えたほうが細かいところにフィットしやすくなります。

角

縁にしっかりフィットするように爪や定規などを押し当てていきます。
縁をしっかり巻くことがポイントです。

はみ出た部分を切る

定規

あとははみ出た部分を定規や地ベラを当てて切ります。

MacBookの縁は隆起しているのでこれに沿ってカッターを沿わせてもいいのですが、溝に刃が取られて切り口が波々になることもあったので、直線に切ったほうが良いようです。

ピリピリと

ピリピリと切っていきます。切れてないと本体のシートが剥がれたり余計な部分を切るリスクがあるのでヘラなどを当てながら剥がすといいでしょう。

面で切る

どうしても巻き込めない部分はなるべくごまかしが利くようにします。
巻き込むのではなく直線に沿って(面=つらで)切ります。

角の美観がポイント

角が一番むずかしい

今回やってみて角の曲線を綺麗に内側に巻いていくのが最も難しい箇所でした。
切ってから少し収まりが悪くなっていれば再び熱を加えて指でなじませていくといいでしょう。

気泡を取り除く

最後に仕上げとしてシートに入った気泡を除去します。

千枚通し

千枚通しで空気の溜まりに目立たないよう穴を開けます。

穴を開けてから上からスキージーでこすると空気が逃げていきます。

仕上がりました

このようにインパクトのあるMacができました。

内側に巻き込んだ部分がどうしても剥がれやすかったり切りにくいので見た目が悪くなっている部分もあります。ただ、こうして外から見る限りでは全く問題ありません。

今回使ったカタログ

カタログ

今回使ったシートには他にもメタリック、ゴールド、単色など様々な種類があります。

みなさんもシートのデコレーションでオリジナルのMacを作ってみてください。

ミライエは職人さんの優れた
施工技術を紹介するサイトです

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