その業者さんは大丈夫?正しいリフォーム業者の見分け方

リフォーム

ざっくり言うと
  • 統計では訪問販売(飛び込み営業)関係のトラブルが非常に多い
  • 身なりや道具が汚い、単価が異常に安い業者・職人は要注意
  • 付け込まれないように契約やリフォームの知識を持とう

リフォームは高額な工事になることが多いので、施工は適正価格なのか、この業者を信用して大丈夫なのか等の悩みを抱える方が多いようです。知識があまりなくても簡単にできる、質の高い業者・職人を見極める方法を解説します。

高額な施工費、知識の非対称性

リフォーム工事でトラブルが起きやすいのは多くの場合施工費が高額になる(10万円~100万円以上)ことと、一般人とリフォーム業者側で知識の差がかなりあることに起因します。
「なんとなく高い気がする」と感じて別の専門家に聞いてみると全然安かったということもあり、そもそもトラブルなのかこれが普通なのかからよくわからない場合も多いでしょう。

トラブルは施工前後に起きるとは限らない

また、依頼後に不当に高い金額を請求されたり、施工箇所がすぐに破損・故障する、あるいは壁紙などが一部剥がれたり、少し曲がった状態で引き渡されるという典型的トラブル以外に、3年経ったら壁にカビが生えてきた2年くらいしたら床鳴りがひどいというように、1年後〜10年以上経ってから問題が発覚するケースもあります。

問題が起きないのがベストですが、これは優良な業者でも住環境によって小さいことなら発生しうるので、補修はしてもらえるのか、何年間に渡って補修してもらえるかを契約時にチェックしましょう。

こんな業者は危ない

訪問販売に関するトラブルが5~6割

国民生活センターがまとめたデータによれば、リフォーム工事全体に寄せられた相談のうち全体の5~6割が訪問販売に関するものです。また、意外にも工事そのものの品質に関する相談は1割以下しかありません。

出典: 月間国民生活2011年3月

さらに悪質なものでは認知症の高齢者に押し売りを行ったり、使途不明な金銭を要求して払わせるような詐欺まがいのケースも存在します。

出典: 住宅リフォーム市場データブック2013 リフォーム産業新聞社

リフォーム工事全体の契約の中で、業者のセールスが占める割合は6.5%しかありません。もちろん全ての業者を一緒くたにするのは可哀想ですが、訪問販売経由のリフォームはリスクが高いと考えたほうが良いでしょう。

身なり、道具、車両が汚い

施工中の職人さんを見て腕前を判断するのは一般の方は難しいと思います。しかし、素人の方でも簡単に職人さんの良し悪しをチェックする方法があります。それは職人さんの身なり(格好)、道具、車両が綺麗かです。

リフォーム工事ではパテやセメント、糊、塗料などをたくさん使うのであっという間に道具が汚れます。そして汚れた道具は毎日でなくてもある程度汚れたら清掃するのが普通です。年季が入った道具は汚れていくのは当然ですが、管理状態が悪いことで汚れているならあまり道具のケアをしていないということです。

また、身だしなみも重要です。建設業界は服装や身なりをけっこう重視します。季節・現場にそぐわない格好をする職人はあまりいません。

職人の身なり

腕が確かな職人さんは服装・靴・道具などいつも綺麗です。

最後に車両です。たいていハイエースのようなワゴン車に棚や仕切りをつけて道具や材料を載せますが、仕事の手際が悪いと帰り際に急いで撤収することもあるので車中が乱雑になります。それが繰り返され、なおかつ車中の掃除、道具の管理が杜撰だと車中はどんどん汚くなります。
(まぁ現実問題としてある程度は汚いのが普通なのですが。。。)

単価が安い

これはむしろ良いことなのでは?と考えるかも知れませんが、建設業界は深刻な人材不足です。そしてリフォーム需要は伸びています。ということは、一定レベルの業者や職人はそこまで仕事に困る状況ではないのです。

それなのに、例えばクロスの貼り替えで異常に低価格の業者があったら、本業が内装業でない場合があります。例えばもとは清掃業や、便利屋さんをやっているようなケースです。

また、完全な素人でなくても本業は畳屋で、仕事が少なくなったので床仕事や壁装に手を出すケースも良くあります。これは悪いことではないのですが、プロの水準の腕前を持っているか注意しましょう。

消費者もある程度住宅の知識を持とう

いかがでしょうか。多くの方は施工費用や施工の仕上がりが不安になるかと思いますが、重要なのは契約書の内容や工事の妥当性です。
例えば「タイル貼りの外壁に亀裂があるから防水しましょう」といってタイル全面に塗装工事をすることになったとして価格が妥当なものだったとしても、亀裂に全面塗装は不要だと分からなければ無駄な工事費を取られていることに気づけません。

依頼内容に関する部分だけでも事前にある程度予習しておきましょう。

ミライエは職人さんの優れた
施工技術を紹介するサイトです

記事がお役に立てたら
「いいね!」をお願いします!