賃貸マンションでのクッションフロアの貼り方を解説しています。今あるクッションフロアが下地として綺麗だったので、そのまま上に貼る方法を紹介します(重ね張り工法)。重なった繋ぎ目の処理、壁際の切り方、接着剤の延ばし方などを解説しています。
必要な資材・工具
- カッター
- フックカッター ・・・先端がカギ状になっていて、クッションフロアを引っ掛けて切ります
- クッションフロアの接着剤
- ソフト巾木
- ソフト巾木用の接着剤
- 差し金
- 床用ジョイントローラー
- 巾定規
施工前
今回はクッションフロアが綺麗なので下地としてこのクッションフロアの上に貼る(重ね貼り)ことにしますが、浮きをそのままにすると新しく貼った床材にも歪みが出てしまうのでここだけ先に補修します。
重ね貼りと、剥がして貼る場合の違い
今回はクッションフロアを剥がさずそのまま上に重ね張りしました。「これって手抜きなんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、表面がデコボコしていなければそのまま重ねて貼ってもいいし、剥がして貼ってもいいのです。
とくに下地がモルタル面だと重ね張りのほうが衝撃吸収性に優れて足ざわりがよくなったり、床が冷たいと感じることが少なくなるメリットがあります。
ちなみに剥がして貼っても剥がす作業が加わるだけで、(剥がした結果下地に問題がなければ)工程に変化はほぼありません。
浮いている箇所を切って直す
重ね張りする際に下のクッションフロアの角や端が剥がれていると上から貼っても解消されないので、もし余計に剥がれてしまったらその部分を糊で元通りくっつけます。
剥がしたクッションフロアに接着剤を塗る
部屋のサイズより少しクッションフロアが大きく、材料が窮屈になっていたので浮いてしまっていたようです。年月が経っていて浮いたまま形がついてしまっているのでこれを手で反対側に曲げて癖を直して平らにします。
平らにしたら裏面に接着剤を塗りますが普通のクッションフロア用接着剤では密着性が足りないので、ソフト巾木用の速乾接着剤(G10)を使っています。
今あるソフト巾木を剥がす
巾木と一緒にクロスも剥がしてしまった時
誤ってクロスがつながって剥がれてしまった例です。
失敗した際は慌てずに、剥がれてしまったクロスの破片を丁寧に回収してください。ジョイントコークを使ってうまくくっつけます。
剥がした箇所に接着剤を塗る
巾木を剥がした箇所に先に接着剤を塗っておきます。(巾木を貼るのはCFを貼り終えたあとです)
貼り替えの前に塗るのは貼り替え後だと新しいクッションフロアを接着剤で汚してしまう恐れがあるためです。
貼る前の準備
それでは貼る前の準備をしていきます。
なぜならそのほうがつきつける^1よりも誤差なくクッションフロア同士をつなぐことができるからです。
あとは重なりが一定の幅になるように測って調整します。
クッションフロアを切る
まず壁際の形に合わせて巾定規で切っていきます。
説明するより動画を見たほうが分かりやすいですが、壁際から全て一定幅で切ればちょうど柱や梁を含めた壁の形状の通りにクッションフロアを切れるので、最後にその分スライドさせれば壁にピッタリ収まるわけです。
切ったら目印として壁の巾木に隠れる部分に印をつけます(マスキングテープを貼って印をしてもOKです)。クッションフロア側にもマスキングテープを貼って、テープに鉛筆で印をします。この印同士をあわせるように貼れば綺麗に壁に接することになります。
後編に続きます!

