天井のクロスの貼り方一人で貼る方法と二人で貼る場合のコツ

壁紙(クロス)の張替え

クロスを天井に貼る方法を解説しています。天井は足場を組む必要もあり貼ってるそばから重力でクロスが下がってくるので慣れないと貼るのが大変です。コツと基本を理解することが大事です。

天井の器具類を外す

主に照明器具ですが、天井についている器具で外せるものはなるべく外します。
エアコンは外す職人さんもいますが、どちらかといえばはずさないでかわして貼るのが一般的です。また、火災報知機は外せません

照明器具を外す

このタイプの照明は両脇を押しながら引っ張ると外れます。

外側のカバーはいいですが中を外す際は電気を切ってください

電球を外す

輪っかの電球(丸形蛍光灯)が金具で留めてあります。リング上の固定する金具と電気の接続金具の2カ所を外します。

電線を絶縁

電線を外したら先端にビニールテープを巻いて絶縁します。

ここまで外す

とりあえずこの状態まで外しました。

クロスを剥がす

天井の器具を外し終えたらクロスを剥がしていきます。

クロスの剥がし方とコンセントプレートの外し方

クロスの剥がし方とコンセントプレートなどの外し方を解説しています。通常ビニールクロスは表面のクロスと薄い裏紙の二枚構成です。剥がす際は裏紙を残して剥がせれば下地処理が簡単になります。下地の状態に応じた剥がし方が重要です。

クロスの剥がし方とコンセントプレートの外し方
2015/06/26 02:51

外し方についてはこちらでも解説しましたが、綺麗に残せる裏紙は綺麗に残し、下地から浮き上がった裏紙はしっかり剥がすのがポイントです。

剥がす

目立つ継ぎ目があるのでそこからカッターの刃を少し入れてやって持ち上げれば簡単に剥がれます。

角をきっちりと出す

角をしっかりと

クロスを剥がして壁の角まで来たら、この角をきっちりと出してやる必要があります。
角はクロスの残骸だったりコーキングが残っています。角が丸くなっていると貼りあがりが悪くなります。

浮いている裏紙を剥がす

このクロスはモルタル(コンクリート)の下地に直に貼ってあります。そのため石膏ボードに貼った時に比べて下地に対する裏紙の密着がまばらになっていて、裏紙の一部が浮き上がっています。

裏紙が浮き上がっていると、この上にクロスを貼ってもぶよっと空気が入ったような見た目になるのでこれは剥がさなければいけません。

浮いていると言っても

浮いているといっても見た目で判断がけっこう難しいです。この囲んだ部分が密着が弱いので剥がします。

エアコンのまわり

理想を言えばエアコンも外したほうが仕上がりはいいのですが、時間も限られた中なのでうまく周囲を貼り替えます。

エアコンの周りを

エアコンの周囲に沿ってカッターで線に切ります。カッターはあまり力を入れず、クロスだけ切るようにします。
なぜなら深くカッターの刃が食い込むと下地に傷がついて、後々継ぎ目が割れてくるからです。

切ったとおりに剥がす

あとは切った線に沿って剥がします。

すべて剥がしてから次の工程に移ってもいいですし、貼り替え面積が大きい場合は剥がす人とパテをかける人に分かれて並行して作業するのもありです。

パテをかける

剥がした下地がクロスの裏紙が残った部分とモルタルが露出した部分で差ができました。紙の段差が生じるので、この段差をなだらかにします。
裏紙程度の厚みをなだらかにする必要があるのかと疑問に思うかもしれませんが、薄手のクロスを貼るとこの段差が意外と線のように目立ってくる恐れがありますし、裏紙の端をパテで押さえて剥がれを抑止する効果もあります。

パテで埋める

今回は増改用水性パテというリフォーム用のパテを使っています。伸び縮みがして簡単にかけられる特徴があります。
ただし、深い溝を埋めるのはできないのでボードの傷などは石膏パテを併用します。

下地の段差によってパテを厚くかけたり薄くかけたりします。簡単に言えばパテベラを立ててかけるとパテは薄くパテベラを寝せてかけるとパテは厚くかけられます。

紙の段差にも違いがある

例えばこの写真でオレンジ色の箇所は紙と紙の微妙な段差なので薄くかければ十分です。
一方ピンクの段差はモルタルと紙の段差でやや大きいので、パテは厚くかけます。

足場をかける

天井を貼る際に最も重要とも言えるのが足場です。脚立1つだと難しいでしょう。一般的には脚立2つを用意してスライドステージという鉄板で橋を作って足場にします

足場の位置

まず足場を組む位置ですが、今回窓際から平行に3本でクロスを貼ることにしたので、クロスが一幅90cmなのでその境目から10cmずらした位置が目安になります。

脚立を2つ

脚立を2つ目安の位置に置いて、スライドステージを間にかけます。

スライドステージを使うときの注意

スライドステージを使う際の注意点ですが、足場を脚立に半端にかけた状態にすると足場の端を踏んだときに足場がひっくり返ります。
完全に伸ばして反対側まで届くようにするか、半端にはみ出さないようにします

脚立のロック

脚立の止め金具もちゃんとロックされているか確認します。

二人で貼る場合

天井の長さにもよりますが、一人で貼る場合と二人で貼る場合があります。今回のような部屋では一人で貼るほうが一般的かもしれませんが、二人で行うほうが安定性が高まるので楽といえば楽です。
ただし、身長に差があったり能力に差がある場合は一人で貼ったほうが効率的です。

窓際から90cm

窓際から幅90cm、1枚目を貼ります。
今回天井の幅が270cmで、クロスの有効幅が91cm、したがって3枚で収まるのですがけっこうギリギリなので窓際の壁で5mmまくれた感じで貼り出します。

二人で手を広げる

二人で手を広げて立ち位置を決めます。だいたい両手を広げると自分の身長くらいになるので、両手を広げて二人で壁を覆える位置が適切です。

貼り始め

クロスを広げる

二人でクロスを広げて体をのけぞるようにして貼り出しの位置まで持ってきます。

貼り出しの位置

これが貼り出しの位置です。二人なので比較的安定します。先ほど言ったように5mmまくれるぐらいの位置です。
で、左右でクロスの長さが足りているかお互いに確認します

進行方向に進む

体の向きを変えて

体の向きを変えて二人で左右の進行方向に進んでいきます。クロスの両脇を持つようにして進み、端を天井にくっつけるようにします。
端の付きが悪いとそこからクロスが落ちてきます

エアを抜く

撫刷毛で

撫刷毛でエアを抜きます。このとき縦(進行方向)には強めにかけてもいいのですが、横方向に強く引っ張ると貼り出しの位置がズレてしまいます。

角を収める

梁の位置

梁があるのでハサミでクロスを切って、それぞれの方向に分けます。

端を角ベラでしごく

角ベラでしごく

クロスを天井の端で角ベラを使って押し当てていきます。エアコンの上は狭いので柄を長くした角ベラを使っています。

地ベラで

あとは余ったクロスの端を地ベラを当てて切ります。
今回の地ベラは薄ベラです。端に隙間ができるのでこれはコーキングで処理します。

一人で貼る場合

次に一人で貼る場合の解説です。

落ちてこないようにするには

一人で貼るときに慣れないうちによくあるのは、進行方向に向かって貼っているとすでに貼ってある後ろからクロスが落ちてくるというものです。

後ろから落ちてくる

後ろからべろーっと剥がれてきました。糊を濃くすればある程度耐えられますが、それでもクロスが長いとこうなりやすいです。

端をしっかり押さえる

ポイントはこの写真ではオレンジ色になっているクロスの端をしっかり天井にくっつけることです。
クロスは端から離れて落ちてしまうのですが、端さえしっかりくっつけておけば安定します。

貼り出し

貼り出し

一人でクロスを持っても二人で持つ時より幅が出ません。今度は真ん中でなく、端から貼り始めます

1mをしっかり貼る

貼り出しのポイントは1mをしっかり合わせて貼ることです。今回はすでに貼ったクロスに突きつけて貼っていますが、この貼り出しの位置が曲がったりするとクロス全体が曲がってしまうことになります。

そのまま左の壁に沿って指で押さえていきます。先ほど言ったとおり端をしっかり押さえて落ちてこないようにします

進行方向に

ある程度貼れて安定したら体の方向を変えます。
右手に撫刷毛を持った状態で、両手を使ってクロスの脇を押さえるようにするといいです。

進行方向へ

そのまま進行方向へ進みます。継ぎ目が合わさるようにすると少しよじれてクロスにシワができますが、これはあとで解消します。

修正する

そのまま進行方向の壁まで進んで貼りましたが、まだ継ぎ目が目立ったりクロスによじれた力がかかっているのでこれを解消します。

よじれを解消

ここで示したようにシワができてよじれています。貼り出しのときの位置がそのあとの進行方向と若干ズレたため、クロスに不自然な力が加わっているからシワができているのです。

クロスをいったん起こす

貼り出した側のクロスをシワが解消する程度にいったん起こして(剥がして)、もう一度貼り直すことでよじれを解消します。

継ぎ目を合わせる

クロスの継ぎ目をあわせて行きます。このときもしクロスの端が重なって段になっていたら、これを下ろさないとダメです
継ぎ目に隙間が出ている状態から手先の加減でクロスを少しずつ動かせば継ぎ目が合わさります。

ローラーでしごく

継ぎ目はローラーでしごきましょう。

これは先ほどから言っているクロスの端をしっかりくっつけるという意味もあるのですが、ローラーをかけた箇所の糊が両脇にはじかれ、薄くなるのです。そうすると継ぎ目の方から先に乾くので、乾く過程で継ぎ目が割れるリスクが減ります

壁際で拭き取る

クロスの端

クロスの切れ口にはクロスの糊が溜まっています。これをしっかり拭き取ることです。
糊が残っていると乾いたあとで糊が黄色く出現する恐れがあります。

3枚目 器具類があったときの貼り方

さて、3枚目も一人で貼りますが今度は火災報知機があります。これは外せないので、クロスを貼りながらうまくかわす必要があります。

マスカーで火災報知機を保護する

何かが付いたり

火報を糊で汚してしまったり、何か温かいものがあたって鳴ってしまうのを避けるためにマスカーで保護します。

テープで火報を巻く

テープを巻く

マスカーはテープとビニールが一体となった養生材です。まずテープで火報を巻きます。
ビニールはそのまま引き伸ばすとけっこうな長さになるので、これを紐のようにします。

ビニールを結ぶ

ビニールを結んで、結び目から先をハサミで切ります。

貼りながらクロスを切る

途中までは一人で貼る場合と同じです。火報の位置まで来たら手を止めます。

十字に切る

火報の位置でクロスを十字に切ります。短く切ってその上に貼るとクロスが破けてしまうリスクがありますので、破けるぐらいなら長めに切るほうが安全です。

十字に切った

上から貼って火報が十字の裂け目から出るようにしました。

そのまま貼る

そのまま同じように貼ってジョイントを収めます。

ハサミで細かく切る

ハサミで細かく

火災報知機の出ている部分を細かく切って、円形に収まるようにします。小さい三角形が火災報知機の周囲を囲むようになるのが理想です。

ジョイントコークを塗る

ジョイントコークを塗る

無地のクロスなので乾いた後に継ぎ目が目立つことがあります。そこで割れにくくする、割れても目立たないようにする目的でクロスの裏側にジョイントコークを適量塗っておきます。

火災報知機の周りにあわせてしごく

火災報知機の周りに合わせてしごく

角ベラを使って裂け目を火報の周りになじませていきます。

地ベラを当てて切る

三角形を切る

火報の周りの細かい三角形を落としていきますが、ポイントは地ベラと火報の円の接点を、カッターが追いかけるように回していきます

さらになじませる

切ったらさらにクロスの端を角ベラで火報に収めていきます。

コーキングする

コーキングする

このやり方でクロスを少し切りすぎて、火報とクロスの間に隙間ができてしまったらジョイントコークを挿してやります。

これで火報をかわして貼ることができましたが、始めに十字に切ったラインが割れたり段になってないか、必ず確認して下さい

仕上げ 器具を戻す

仕上げとして外した照明を戻します。

電ドラで

電ドラで電気金具を天井に取り付けて固定し、コードの先の絶縁も外します。

台の設置

照明の台を設置します。これは金具に通して少しひねって回転すれば落ちないような仕組みでした。
他にも天井のソケットにがちゃっと差し込むような照明もあります。

照明のカバーを戻す

照明のカバーを戻します。

いかがだったでしょうか。本職の職人さんでも経験が浅い人だと天井は貼れる長さに限界があって難しい施工です。
これはプロの施工ですが、一般の方が行う場合は他にもクロスの芯のような筒状のものでローラーのように貼っていったりハンドワイパーなどを使って誰かに押さえてもらったりしているようです。

また、今回は行っていませんが天井の貼る位置にあらかじめ墨を打って補助線の通りに貼るのも手だと思います。

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