どうしても落ちないクロス(壁紙)の汚れや画鋲の穴、破れなどを補修する方法です。10cm四方程度のクロスを用意して補修箇所だけを貼り替えます。全て貼り替えるよりコストも安く、意外と跡もわからなくなります。
賃貸の原状回復の際にも最小限のコストで元通りにする方法として重宝されます。
部分的に切り貼りする方法
補修箇所
このほか、画鋲のあと、破れた箇所、穴が開いた部分もこのように部分的に補修できます。
ただし穴が下地のボード(石膏ボード)にも開いていたら先にボードの穴を埋める必要があります。
補修に使うクロスを用意
補修に使うクロスを用意します。例えば原状回復で一部の壁は貼り替え、細かい汚れは補修で済ませるときには貼り替えで剥がしたクロスの端材を使います。
また、量産品クロス(この写真のような無地のクロス)なら似たものが必ずあるのでそれを用意してもOKです。
まずすっぽり補修箇所を覆うだけの大きさにカットします。
テープを貼る
カッターを入れる前に切る部分に目印として縦と横にマスキングテープを貼ります。
テープは4本でなくどちらかの縦横2本でOKです。
糊を付ける
用意したクロスに糊を付けます。
クロスを重ね切りする
下地が長方形に切れているとベストなので頂点を合わせるように切る(横や縦にはみ出さないように切る)ほうがいいでしょう。
下地を剥がす
これで下地に2辺切れ目が入ったので、下地を少し剥がせるようになります。
もう一度材料を重ねる
直角に切ってある下地に合わせて材料を重ねます。
残りの二辺を切る
コーキングを塗る
下地がカッターで切れているので、このまま貼ると継ぎ目が後から割れて目立ちます。そこでコーキングを少し塗っておくことで継ぎ目の接着度を高め、割れにくくなります。
貼り付ける
工程がいろいろありましたがこれで最後です。これが本番の貼りになります。
完成
これで完成です。
かなり小さなシミや汚れ
次に切り貼りせず、コーキングでうまく汚れを隠す方法を紹介します。
コーキングでちょんちょんと塗る
ベッタリ塗ると目立つので、点を重ねていくイメージで少しずつ、クロスの模様・凹凸を再現するように塗っていきます。
このぐらいで完成です。
他の補修方法
一般的なクロス補修方法はこのように切り貼りするか、上からコーキングを塗る方法に大別されます。
後者のほうが手軽ですし、最近では補修用の塗料も販売されていますが、本物のクロスと微妙に色が違ったり光の射し加減で目立つので、大きく補修したい場合は切り貼りしたほうがいいでしょう。

