破け、穴、凹み、傷ができたクッションフロア(CF)を同じ材料を用意して部分的に貼り替えて補修する方法を解説しています。
補修箇所
これが今回補修する箇所です。
このように大きくえぐれたり、広い範囲でCFが傷んだり変色していたら部分的に張り替えることをオススメします。
部分的に張り替えるために
今回は約70cm×50cm程度の範囲を部分的に貼り替えます。
貼り替えには代用となる材料が必要です。これが準備できれば楽なのですが、膨大なカタログの中から全く同じ材料を探し出すのはかなり難しいのと、メーカーですでに廃盤になっているケースも多々あります。
入手できない場合は洗面台の下など目立たないところから必要なだけ切り取って貼ることになりますが、全く同じじゃなくともかなり似ている材料を用意したり、もう少し大きい範囲を貼り替えて継ぎ接ぎに見えないように工夫するなど、現場ごとに創意工夫が必要です。
施工解説
ソフト巾木を剥がす
ソフト巾木が貼ってある場合、CFを貼ったあとに巾木が上から貼られていることが多いです。そうするとCFの上に巾木が来ている格好になるので、壁際で綺麗に仕上げたければ巾木も貼り替えましょう。
だいたいの大きさに切る
用意した材料を貼り替えたい箇所の上に乗せて、必要な大きさにまずざっくりとカットします。
パーキリ
パーキリがなければ壁の隅にしっかり押し当てながら少しずつカッターで切っても構いません。
テープで止める
上から切る
長い定規は左手と片膝で押さえます。膝の固定が甘いと切ってる途中にぐらっと線が曲がるので注意します。
この要領で四辺を切ります。(ただし今回一辺は壁際なので三辺で切っています)
CFに溝がデザインされていればそれに沿って切ったほうがいいでしょう。今回縦は溝に沿わせることで継ぎ目が目立たずに済みます。
剥がす
上からしっかりとカッターの刃が入っていれば下地のCFを剥がせます。
綺麗に剥がしてください。
材料を乗せて確認
下地を綺麗にする
今回の下地はモルタル(コンクリート)です。マンションの場合CFの下地はモルタルのケースが多いでしょう。それか、古いCFやフローリングの上に敷いてあったケースもあります。
いずれにしても下地はなるべく平らな状態に近づける必要があります。モルタル下地では不要ですが、必要があればパテをかけたほうがいいでしょう。
接着剤を塗る
貼り付ける
シームシーラーで接着
乾くまで待つ
シームシーラーが乾くまで5分程度かかるので、念のため10分は貼り替えた部分に乗ったり歩かないようにしましょう。
まとめ
今回は少し大きめにCFを部分補修する例を解説しました。この方法は3cm×3cm程度の非常に小さな補修でも同じです。
おそらく施工以上に同じ材料を探し出すことが難しいでしょう。リフォームの現場では洗面台の下、居住している住宅ならソファの下から切り取るなど工夫してみてください。

