ジプトーンの天井を全面パテをしてクロスを貼る方法

壁紙(クロス)の張替え

建物でよく見られるジプトーンと呼ばれる天井仕上げ材に対して全面パテをした上でクロスを貼っていく方法を解説します。ジプトーンにそのままクロスを貼っても剥がれてしまいます。そこで溝などを石膏パテで埋めてしっかりと下地処理を行います。

ジプトーンとは?

聞きなれない言葉ですが誰もが見たことはあるのではないでしょうか。比較的事務所や店舗でよく使われている印象のある、小さな溝の模様があるボード(石膏ボードでできています)同士をつなげてできている天井です。

ジプトーン

ジプトーンに茶色がかった汚れがあります。これはカビです。

ジプトーンにカビが生えてしまったので上からクロスを貼ることにしましたが、ジプトーンそのものが仕上げ材(最終的に表面に来る建材)なので表面が加工されています。そのため直接クロスを貼っても非常に剥がれやすくなっています。

下地の清掃・準備

そこでジプトーンにクロスを貼れるように下地処理を行います。

防カビ剤の塗布

ジプトーンに限らずクロスの下地に共通して言えることですが、カビが下地に残ったままクロスを貼っても時間が経てばクロス表面にカビが浮き出てきます。したがってクロス下地のカビは念入りに防止します。

カビの程度がひどい場合は先にカビキラー等のカビ取り剤で下地を拭いてください。

マスティー

ある程度カビが落ちたら、下地用防カビ剤のマスティーを上から塗ってカビをブロックします。

ローラーでマスティーを塗る

ローラーでマスティーを塗ります。

全面パテ(全パテ)

次にパテ処理を行います。ジプトーンに対しては全面パテ(全パテ)と呼ばれる、下地の全面に石膏パテをかけて下地を一度石膏の状態に戻す処理を行います。

まずはパテづくりからです。

バケツに水を入れる

スポンジで水を入れる

バケツを2つ用意し1つは水が入ったもの、もう一つは石膏パテを練るものにします。水の入ったほうからスポンジでパテ用のバケツに水を適量移します。

練るパテの文量によりますが、スポンジ3,4回分(染み込ませて絞る)から始めるといいでしょう。

防カビ剤を入れる

マスティーを入れる

先ほど下地に直接防カビ剤を塗布しましたが、パテのほうにも混ぜてやります。これで二重にカビをブロックします。

そもそも石膏パテ自体にも防カビ効果があるものが最近は主流ですが、やはり防カビ剤として独立したもののほうが効き目が強いので、これを混ぜたほうがカビに強くなります。

下地補強剤(390クリーン)

下地補強剤を混ぜる

これは下地とパテの食い付きを良くしてパテの密着性を高める効果があります。

以上を全て適量混ぜ、液体が白っぽく均等な色になるまで混ぜます。

ライトパテを混ぜる

石膏パテにもいくつか種類がありますが、これは粒度が細かいパテです。通常の流れでは粒度が荒いパテで深い溝を埋め、細かいもので表面を均していきます。ただ、今回のジプトーン程度であれば細かい仕上げ用のパテを二度塗りするのがちょうどいいだろうという判断です。

仕上げ塗りのパテ

パテには大きく下塗り用と仕上げ用がありますが、これは仕上げ用のパテです。

石膏パテを混ぜる

先ほど作った液体に石膏パテを少しずつ入れていって粉末が残らず、適度な粘度になるまで練ります。
粉末が残ったらスポンジで水を足すなど調整します。

パテ板に取って硬化剤を混ぜる

パテ板に取る

練った石膏パテをパテ板に適量取り出します。2回目に塗る際にも今練ったパテを使うので練ったパテ全ては使いません。

硬化剤を混ぜる

この白い粉は硬化剤で、パテに混ぜるとパテが早く固まる効果があります。たいてい時間に制限のある現場では使います。

硬化剤が見えなくなるまで練る

あとは白い硬化剤が見えなくなるまでパテを練ります。硬化剤を入れるとすぐに固まっていくのでパテ板で練ってください。バケツの中のパテに硬化剤を混ぜると2回目の塗りでは使えなくなります。

コンセントプレート、照明等を外す

照明器具を外す

クロス貼りの原則ですが、外せるものは全てはずしておきます。今回は電気の枠をはずします。

パテをかける

パテは深い溝から塗ります。今回はボードの目地やビスの頭です。

目地に塗りこむ

パテベラを寝かせるとパテを大きく塗ることができます。

次にボードの縁です。ボードの縁はクロスの際になるので、この部分の下地が弱いとクロスが周辺から剥がれやすくなります。

ボードの縁にパテ

ボードの縁は奥から手前に引くように、パテベラを少し立て気味にすると塗りやすそうです。

あとはボード中央や電気の周辺に全面的に、薄く塗ります。

パテのムラを作らない

よくあるのが塗ったパテにパテベラで筋目を作ってしまうことです。筋目がクロス表面に浮いてしまうので、パテベラでスジを残さないよう注意します。

これで1度目の塗りは終わりです。乾くまで15分~20分程度待ちます。これは気候条件や混ぜた硬化剤の量にもよるので少ししてから触ってみて乾いているか確認して下さい。

パテ板に残ったパテ(硬化剤を混ぜたパテ)は廃棄します

2度目の塗り

1度しか塗らないとパテが痩せたり仕上がり的に甘い部分がどうしても残るので仕上げ用のパテ(先ほど練った同じもの)で2度目の塗りを行います。

同じもの

先ほどの残り(硬化剤を混ぜてないほう)です。同じようにまた硬化剤を混ぜてください。

今度は先ほどパテを厚く塗った部分=色が濃い部分に重点的に塗ります。

段差ができる

厚く塗った部分はパテが痩せたり、段差が生じることがあるので変に盛り上がらない程度に平たく上から均します。

これでOK

これでOKです。目地や気になる部分だけで今回はかまいません。

これで全パテの作業はだいたい終了です。また乾くまで15~20分程度感覚を開けてください。

クロスを貼っていく

パテが乾きました。この段階でまだパテの仕上がりが悪ければ再び3度目のパテを塗るか、サンダーで表面を研磨します。ただ全パテの場合はサンダーをかけるとクロスの付きが悪くなってしまうので、なるべくサンダーを使わないで済むようなパテのかけ方をしてください。

表面を地ベラで

表面を地ベラで軽くなぞって凹凸がないか確認+僅かな突起などはそのままはらっていきます。

クロスの糊は多めにしたほうがいいです。天井ということもありますが全パテの下地は水分を吸収しやすいので、クロスの糊もすぐに乾くためです。

クロスをはる

あとは通常の天井貼りと同じです。壁際に背を向けて際から約1mを合わせ、そのまま体勢をずらしてクロス両端を押さえたまま貼っていきます。

撫でる

撫刷毛を使うときはクロスの縦方向をざーっと撫でて、横方向は優しく撫でます。

コーキング

地ベラ(薄ベラ)で縁を切ったあと、コーキングで仕上げます。

電気を取り付ける

照明やコンセント類を戻すのでクロス表面をくりぬきます。

照明を取り付ける

照明を取り付けました。

まとめ

今回はジプトーンの天井を例に、全パテの施工を解説しました。ここで使っているパテや補強剤はあらゆる製品・組み合わせの中のほんの一部です。毎回下地の状況によって少しずつパテの内容や施工のプロセスを変えていく必要があります。

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