第9回突き付けでジョイント、出隅の巻き方・入隅の収め方

クロスの貼り替え方 基本編

第9回は突き付け貼りと入隅を切ってコーキングしてつなげる方法を実演します。これも今まで紹介した知識の組み合わせになります。

突き付け貼り

突き付け貼りについては第5回で詳しくやりましたが、スリッターでクロスの耳を落としていることが前提になります。

クロスのジョイント(継ぎ目)とカットテープ・下敷きテープについて

第5回はクロスを貼ってつなげていくときつなぎ目であるジョイントを収める方法、それに関連してクロス貼りで用いるテープについて説明します。

クロスのジョイント(継ぎ目)とカットテープ・下敷きテープについて
2015/11/05 19:26

突き付け貼りで3枚目を貼る

3枚目を貼ります。このとき3枚目は左の入隅にぶつかるので、あらかじめ入隅の確認をします。

入隅を綺麗に

剥がし・下地処理の段階で入隅のゴミは取り除きましたが、念のため貼る前にもカッターを軽く当てて下紙等のカスをはらいます。

ローラーで端を押さえる

ローラーで端を押さえる

先に貼ってあるクロスの端をローラーで押さえます。重ね切りのときと違って先に貼ってあるクロスを再び起こしたりはしません。

弛ませて貼る

クロスを貼りますが、横方向に弛ませるのがコツです。

盛り上がってもいい

ぶかっと真ん中が盛り上がるぐらいでいいので、とりあえず左右が壁に貼っ付いて落ちないようにします。

縦1mをしっかりと

縦1m

突き付け面の縦1mを合わせます。このときピッタリ合わせてもいいですが、少し透かし気味(継ぎ目に1mm以下の隙間ができているくらい)に合わせておきます。

ローラーがけ

ローラーで位置を決めます。ローラーをかけたあとは位置がブレづらいので、そのまま下もまっすぐ貼れます。
わかりづらいですが、まだかすかに隙間ができていますね。

位置を微調整

位置を微調整します。このとき突き付け部分の隙間が空いているのはわかりやすいですが、逆に寄りすぎて重なっているのは見落としがちかもしれません。重なっていたら乾いても継ぎ目が消えないので、重なりがあったら逆方向(左の方向)に力を加えてずらし重なりを下ろします。

隙間があいたら微調整

左に貼ったクロスを右方向に表面から力を加えて調整します。コンマ数mmレベルの調整です。

左の位置を決め直す

左の位置

右のジョイントがつながったらこの位置のまま、左からクロスを起こして今度はシワをなるべく伸ばした状態で貼りなおします。

撫でる

これで上半分は左右ともいい感じの位置に来たので、撫刷毛でエアを抜いていきます。

刷毛で撫でる

上半分でいいので縦方向になでます。

横方向に

真ん中から横方向にもなでます。このとき左のほうが余裕があるので右から左にエアを抜きます。逆だとジョイントしてあるのでエアが抜けなかったりジョイントの位置がズレます。

横方向に撫でるときに強く引っ張るとジョイントが開くことがあるので横は優しめになでます。縦はある程度強くても大丈夫です。

下半分も

上半分ほどが貼れたらしゃがんで下半分にかかります。

下半分をめくって起こします。下方向に(上から落ちてこない程度に)引っ張ってシワを伸ばしながら貼り付けます。

同じように突きつける

突き付け部分の処理は上半分と同じで、少し透かした状態でずらして合わさったところをローラーでしごきます。

角ベラでしごく

全体的にクロスを貼れたら角ベラで入隅や廻り縁、巾木との接線をしごいて角を出してやります。

余ったクロスを切る

廻り縁や巾木、入隅でクロスが余った部分を切っていきます。地ベラはすでに貼ってあるクロスに合わせて廻り縁・巾木にかかる部分は厚ベラを使いますが、入隅は上からコーキングして収めるので薄ベラで切って隙間を作ります。

薄ベラできる

できた隙間はコーキングで上から埋めるので、ここは薄ベラで切って隙間を作っても大丈夫です。
ヘラの当てる方向に注意します。

ヘラの当てる方向とは、このヘラは手前から奥に当てている(右の壁に重なっている)わけですが、これを左から当てる(左の壁に重なる)と意味が変わるということです。

ヘラの当て方の図

上から見た図です。左から当てているヘラに沿って切ると緑の線、手前から当てているヘラに沿って切ると赤い線が切れます。
切り落とすクロスの位置・長さが変わるのがわかるはずです。

切り口の糊を拭く

糊を拭く

出隅の巻き方

次のクロスを貼る前に次は出隅にクロスがかかるのでこの巻き方を説明します。
普通、出隅は切らずにそのまま巻いて貼ります。このとき注意しないといけないのは出隅の上下の角(チリ)を破いてはいけない点です。

言葉で説明してもどういうことかわからないと思うので、駄目な巻き方を実演してみましょう。

駄目な巻き方

実験なので小さいクロスを使っています。この出隅は幅がある程度あるので順番通りに貼っていきます。あまりに幅が狭ければ左から貼ってもOKです。

片面を全体的に貼って上下を角ベラでしごいたところまで行ったと仮定します。巻くためには上下を切る必要があります。

出隅を巻く

出隅の角ちょうどから切っていきます。繰り返しますがこれは駄目な例です。

巻く

上下で切ったらそのまま左のほうに巻きます。あとは左も貼って上下で残ったクロスを切り落とします。

チリが破けた

チリが破けた

うまく巻いたように見えますが、御覧ください。出隅の角(チリ)でクロスがわずかですが裂けてしまいました

これは出隅の典型的な失敗例です。こういう仕事をしている職人さんもけっこういますが、これじゃ駄目です。

きれいな巻き方

この対策は簡単で、先ほど出隅の角ちょうどから切り出した部分を少し先まで切ればいいのです。

出隅の先まで切った

出隅の先1cm弱まで切りました。(ただし巻くので先まで切る線は上に逃します)

そのまま巻きます。

破けていない

どうでしょうか? 今度は出隅が破けずに済みました。

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