キッチンパネルとは
キッチンの壁装仕上げ材
キッチンは水が飛び、火や熱が出るので壁材も従来タイルのように防水性と防火性を満たしたものが使われていました。たまにキッチン壁にクロスが貼ってあるケースがありますがキッチンの仕上げは燃えにくい材質で行うことが建築基準法で定められているのであまり良くありません。
キッチンパネルは防火性・防水性に優れた不燃化粧板です。タイルに比べ施工が早く、汚れや断熱性にも優れるのでキッチン周辺の一般的な仕上げ材となっています。
長方形のパネルを切って壁に貼るのが基本的な施工の流れです。
壁の隙間に適当な板材を貼る
キッチンパネルをドア枠ギリギリに貼りたいのですが、少し半端に壁が足りないので適当な板材を貼って壁の厚さを合わせます。
まず壁の幅に合うようベニヤを切っておきます。
ボンドを塗る
壁のサイズを測り、キッチンパネルを切る
壁の隙間を埋めたら壁の高さと幅を測ります。これからキッチンパネルをサイズ通りに切って貼る作業になります。
写真の壁なら1枚で貼れそうですが、大きい壁は当然キッチンパネルの長さが足りなくなるのでパネルをつなげて貼っていきます。
キッチンパネルを切る
測ったサイズに合わせてキッチンパネルを切ります。丸ノコガイドを使って平行・直線に切るようにしてください。写真のようにかなり粉塵が舞うので屋外で切ったほうがいいでしょう。
切ったあとでサイズを微調整したり切り口が荒くなっていたら鉋(かんな)で削ります。
丸ノコを使って切る場合は台の上に乗せて切るか、長さ的に台だと切りづらい場合はダンボールなどの上で切ります。
丸ノコを使わずアクリルカッターを使っても切ることは可能です。
パネルの裏側に両面テープとボンドを打つ
貼り付ける
繰り抜いておいた穴にコンセント金具を通しておくことを忘れないで下さい。
他の面の壁も
別の面の壁も貼っていきます。が、キッチンパネルはキッチン台の裏に隠れる部分に貼る必要はありません。したがってキッチン台を置いて隠れる部分にはその高さ分を差し引いて貼ります。(必要がないというだけで、キッチン台とパネルの切れ目を一致させる必要があるという意味ではありません)
コンセント金具の固定
コーキングする
キッチン台を設置しました。
あとはパネル同士、パネルと壁、パネルとキッチン台の間の隙間にコーキングを打っていきます。
マスキング
コーキングガンでコーキングを打つ
均す
アルミ化粧パネルの例
キッチンパネルにほぼ近い材質のアルミ化粧パネルを貼って仕上げる例も解説しています。

