はじめに
トイレや洗面台の取り付け時に排水管の位置が合わない場合、床下で配管位置をずらす必要があります。床上で別の穴を開け、床下からその穴に合わせて配管を切ってつなげていきます。
床上での作業
変更する位置の確認
今回洗面台を取り付ける上で排水管の位置がそのままだと壁際に対して隙間ができてしまいました。
そこで排水管の位置を少し壁に寄せるようにします。
パイプを仮置きして位置決めします。
変更する位置に対してパイプを当てて、マジックで円を描いて目印にします。
床を円形にくり抜く
あとはこの円の通り床をくりぬきます。
インパクトドライバーでマジックの線に穴を開けます。
穴は均等に適度な間隔で開けます。今回は8ヶ所です。
線に沿ってカッターで切って、上のクッションフロアを剥がします。
あとはジグソーで切ります。ジグソーの刃(ブレード)を今空けた穴に差し込んで切ります。
今回は壁際ということもありジグソーが回り込みにくかったので、途中から細いノコギリで切りました。
床下
いよいよ床下での作業に移ります。
床下へは点検口から潜っていきますが、点検口が今空けた穴の近くにあるとは限らないので、その場合は床下を這って穴の位置まで移動しなければなりません。
当然ですが床下は暗いので、奥で作業する場合は延長コードを使ってクリップライトを持ち込みます。
新しく空けた穴に上からパイプを通すとこのようにずれています。(もとの位置のパイプはすでに外してあります)
切るパイプの長さを測る
どの程度パイプを切ればよいか測ってパイプを取り外します。
今回は外して切っていますが接着剤によって外せない場合はそのまま切ります。
接着剤を塗って連結する
まず右側の連結部分を外して塩ビパイプ用の接着剤を塗ります。
この接着剤は連結する2つのパイプのそれぞれの接触面に塗る必要があります。
パイプをつなげたら両側から力を込めてしっかり圧着させます。
パイプを切る
次に横向きの直線上のパイプを先ほど測った長さの分切ります。
もし上に協力者がいる場合は目印をつけた上で穴からパイプを渡して切ってもらってもよいでしょう。
パイプをつなげて調整
切った上で再びはめ込んで、パイプとの位置関係を確認します。
これを上から来るパイプと連結します。先ほど同様に接着剤を塗っていきます。
連結します。少し力が入れづらいですが、しっかりはめ込みます。
これで床下での作業は終わりなのでゴミを回収して床上に戻ります。
再び床上
はみ出したパイプを切る
連結したパイプがこのように床上から突き出しているので、必要な長さまで確保してあとは切断します。
あとは洗面台側のカバーを取り付けます。
切った際に発生する粉塵をちりとりで掃いて完了です。

