表面が剥がれている室内ドアにダイノックシート(リアテック)を貼る方法を解説しています。貼るだけなのでドアそのものを交換するより低コストで見た目を改善できます。シートをシワなく貼り、角の部分で綺麗に切ることが施工のポイントです。
準備、シートを切る、戸のパーツを外す
室内ドアの縦の長さ・横幅を測ります。
シートは扉の横を巻いて貼るので、幅+30cm程度の余裕を見て切ると良いです。縦にも30~50cm程度長めに取っています。
リアテックの裏側にはマス目があるのでそれに沿って切るとよいでしょう。
金具、蝶番、ノブを外す
ドライバーを使って金具、蝶番など外せるものを全てはずします。
ドアノブは千枚通しをノブの間に差し込み引っこ抜きます。
側面も巻き込むので錠受けを外します。
下処理
汚れを落とす
ドア表面の油分やホコリなどを可能な限り落とすためにうすめ液を染み込ませたウェスで表面を磨きます。
プライマーを塗る
プライマーにはシートの食いつきを良くする効果があります。プライマーを戸の周辺部分に塗ることでそこからシートが剥がれてくるのを防止できます。
プライマーはウェスで塗ってもハケで塗っても構いませんが何度か重ね塗りしてください。
シートを貼る
片面の下準備ができたらシートを貼ります。
シートの短辺を15cm程度裏紙をめくって折ります。
めくった部分と戸の一辺を合わせて、シワができないようにシートを両側に引っ張りながら少しずつ重ねていきます。
重ねる際のコツは、左側と右側と同時にくっつけるのではなく、片方からくっつけたらもう片方に向かって少しずつ接地面積を広げていくことです。
貼り始めが曲がっていると貼り終わりでシートが足りなくなったり曲がりが目立ってしまうので曲がっていたらやり直します。
問題なければそのまま布を巻いたスキージーで貼り付けます。
布を巻いたスキージーを使っているのはあえて完全に圧着させずに貼ることで、シワや空気、ゴミが入ってしまった時に少し剥がして作業をやり直すためです。
あとは終わりまで貼ったらカッターでまず適当に切って(あとから調整します)、プラスチックのスキージーで圧着させます。
プラスチックのスキージーで圧着させたあとは剥がすのは難しくなります。
小さな空気やシワならそのままスキージーで擦れば目立たなくなりますし、ある程度大きめの気泡はカッターでシートに少し穴を空けて擦ることでほとんど見えなくなります。
あとは横を巻いていきます。
折り込むときは布を当てて擦ることで摩擦熱で火傷せずに済みます。
また、シート自体は非常に薄いプラスチックのような材質なので、切れ端部分で手を切ることもあるので注意してください。
端を切っていく
あとは戸の端でシートを切っていきます。
戸の上下は見えないので巻いていません。したがって辺に沿って切ります(ツラ切り)。
上下を切ったらひっくり返します。
ひっくり返してシートがはみ出ている部分を、カッターを沿わせて切ります。
以下、同様に裏面もうすめ液で清掃、プライマーを塗る、貼る、端を切る、の順番で貼っていきます。
端を切るときは写真のように、カッターの刃の弾力を利用して微妙に刃を起こすことで角を切らずに済みます。角を切ってしまうとシートの切れ目が目立ってしまいます。
2枚目の切れ端はサンドペーパーで磨いておきます。
金具などを戻す
あとは取り外したノブや錠受けを取り付けます。
ノブ用にカッターでくり抜きます。
ノブ、錠受けの順に取り付けビス止めします。
戸を元の位置に取り付けます。

