出窓の天板部分にダイノックシートを貼り、見違えるように綺麗にする施工方法を紹介します。準備する資材や工具は少ないのですが、貼り方はやり直しが難しいので、技術力が必要と言えます。
用意するもの
- サンダー
- ダイノックシート
- プライマー
- ウェス
- ハケ
- スクイージー
- 竹ベラ(あれば)
- カッターナイフ -地ベラ(定規になるもの)
サンダーをかける
これが施工前の出窓天板の状況です。
この上にダイノックシートを貼っていきます。
建具自体を交換することは意外とコストがかかるので、リフォーム現場では枠をペンキ塗装(ニス塗り)して、大きい面である上下の天板にダイノックシートなどのシート材を貼る施工がよく行われます。
まず、サンドペーパーで表面を均します。これは木の木目による凹凸をなくしたり表面の汚れを削り取ることでシートの貼り付けをよくする目的があります。
サンダーがけをしたあとは木くずが出るので掃除機で吸い、雑巾で拭き取ります。
プライマーを塗る
シートの吸着性をよくするためにプライマーを塗ります。プライマーを塗ることで塗った部分の接着を良くします。
写真ではハケで塗っていますが、ウェスに染み込ませて塗っても構いません。
天板も同様に塗ってください。
プライマーは塗ってから数十分程度であれば置いていても大丈夫ですが、そのまま休憩したり日を置くのは望ましくないので、貼る時間を確保して貼る前に塗りましょう。
中央部分はウェスで塗ったほうが早いでしょう。
シートを準備する
シートを取り出し、天板のサイズに合っているか(天板のサイズより余裕を持って少し大きめの長さを確保できるか)を確認して下さい。
問題なければそのまま貼っていってもいいですし、慣れていない方は一度長さをとって切ってから貼っても構いません。ただし貼り付けていっておしりのほうで長さが不足するとまずいので切る場合は長さに余裕を見てください。
適度な長さの分シートの裏紙を剥がします。
貼り付ける
天板の一辺(この場合は天板の内側の枠)に合わせてシートを貼ります。
裏紙を剥がした部分を慎重に重ねていきますが、シートの先(この場合は天板の左側の辺)はあとで切って調整するので余裕を持って貼ります。
完全に圧着する前なら多少しか貼っていないなら剥がしてやり直すこともできますが、多少の空気程度であれば後から潰すことが可能なのでそのまま貼っていきます。
手で隅の形をある程度作っていきます。あとでヘラを使いしっかり角を作るのでこの段階で入念にやり込む必要はありません。
少しずつ裏紙を剥がして貼っていきます。
スクイージーを使って圧着させます。圧着させた後剥がすのはシートを痛めてしまうので、シワが出ていないか注意してください。
このスクイージーは布を巻きつけています。表面が少し丸く、柔らかくなっているので少しずつ圧着させることができます。
少しずつ裏紙を剥がす→貼って、手で形を作っていく→スクイージーで圧着させる、を繰り返して全体的に貼りました。
切り取り
スクイージーで端まで圧着させ、隅を作っていきます。
竹ベラがあれば竹ベラも使います。
地ベラを当ててはみ出た余分なシートを切ります。
ちゃんと切れたか確認しながら慎重にはがしていきます。十分に切れていないと台に貼ったシートが破れるので注意してください。写真のように、ヘラを当てながらやるといいでしょう。
小さい箇所はミニベラを使って切ります。
上の天板も同様に
上も同様に貼ります。シートが安定しないので曲がらないよう注意します。
窓枠部分
窓枠部分のように小さい箇所にはあらかじめ小さいサイズに切る必要があります。
左右の余裕を3,4cm程度とると調度よいです。
完成
完成しました。
ポイントは(1)大きい面でゴミや空気、シワを入れずに貼ること, (2)隅や細かい箇所で直線をしっかり出し丁寧に仕上げることでしょう。

