ドアノブやキッチン収納床板の塗装方法をご紹介

原状回復工事

今回はドアノブの塗装とキッチンシンク下収納の底板のリペア塗装を方法を紹介します。原状回復工事で工期、予算、品番などを考慮するとリペア塗装の方がパフォーマンスが良かったりします。この方法を覚えておけば、様々な建具のリペア塗装に応用できます。

使用した道具

  • サンダー
  • サンドペーパー
  • マスキングテープ
  • シンナー
  • ウレタン塗料
  • ハケ
  • ドライヤー

ドアノブ塗装

まずは元の状態を確認しましょう。

ドアノブの塗装が剥げてしまっており、キズも目立っています。

本来なら、人が触る部分のリペア塗装は向きません。リペア完了してから使用し続けると、塗装が落ちる恐れがあるためです。
ドアノブの部品ごと交換する方法もありますが、今回は予算との都合上、塗装することにしました。

塗装準備

部品を取り付けたままでは塗装がしづらかったり周りに塗料がかけられる恐れがあるため、まずはドアノブ・鍵穴部分の金具を取り外しましょう。
取り外したら、風通しが良く、広い場所を選んで並べます。

今回の施工は全部で5ヶ所のドアノブをリペアする必要があったため、元々あった場所が分からなくなってしまわないようにマスキングテープを貼り、番号を振っています。

下地処理

塗装前にサンドペーパーをかけ、シンナーで拭く下地処理を行いましょう。
サンドペーパーの番手は今回300番手を使用しましたが、施工内容によって最適を選んでください。

リペア塗装に限らず、塗装作業全般で下準備が重要となります。

サンドペーパーをかける理由は、表面に細かいキズをつけることで、塗装の食いつきを良くしてはげにくくするためです。
シンナーで拭く理由としては、表面に付いている油分を取り除いたり、細かなゴミを取り除くためです。この後に塗るウレタン塗料も油性なので、手の脂が残っていると反応してしまい、表面がザラザラしたりするため。

ただし注意点として、シンナーでふき取ると脂や汚れがよく落ちるのですが、揮発したシンナーを吸い込んで気分を悪くすることがないように、換気は十分に行ってください。

塗装

塗料準備

今回の使用する塗料は、建具とのバランスを考慮してチョコ色を選択しました。

塗料に含まれる顔料が缶の底に沈殿していることもあるので、棒でよくかき混ぜて均一にしてから使用します。

塗装

細かい部品なので、小さめのハケでウレタン塗料を塗っていきます。

ホコリがつくと乾燥させた後に凹凸になってしまうため、注意しましょう。風があってホコリが舞うときは窓を閉めて作業するようにしてください。

1時間程乾燥させます。本来は自然乾燥が望ましいのですが、時間短縮のため、ドライヤーを使用しました。

乾燥後、上塗りとして、もう一度ウレタン塗料を塗ります。上塗りも1度目と同様に乾燥させてください。

ドアノブ塗装完了

乾燥後、元の位置に取り付けて完成です。
今回の施工では、乾燥に時間がかかるのと今後別の工事が入る予定があるため、設置は後日行うことにしました。

キッチンシンク下収納の底板塗装

キッチンシンク下収納の中でも、特に底板は汚れやすく、クリーニングでは落としきれない汚れがあったため、塗装することにしました。

ドアノブ塗装と同様、本来ならば取り外して塗装しやすい環境を整えたいのですが、工期や予算の都合上、そのまま塗装します。

下地処理

底板塗装では塗装部分が平らなため、サンダーで下地処理を行います。
サンドペーパーを取り付けて電源を入れると、サンドペーパーを取り付けるパッド部分が自動で振動します。

前後左右に動かしていきますが、あまり力を入れると、仕上がりが滑らかでなくなるので、施工面に軽く押し当てるイメージで動かしましょう。

サンダーのヤスリがけが終わったら、側面に塗料がはみ出さないように、マスキングテープで養生をします。

ウレタン塗料を塗っていきます。
塗りづらい縁のほうから先に塗り、最後に中央部を塗るようにすると綺麗に仕上がりやすいです。

塗り終わったら十分に乾燥させます。

上塗りとして、もう一度ウレタン塗料を塗ります。上塗りも1度目と同様に乾燥させてください。

しばらく乾燥させたらマスキングテープを剥がしましょう。
マスキングテープを剥がすタイミングは、半乾き時です。完全乾燥させた後にマスキングテープを剥がすと塗装が剥がれる恐れがあるためです。

マスキングテープを剥がしてから、再度しばらく乾燥させたら塗装完了です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?リペア塗装は色々な建具に適応できますし、手順は基本的に変わりませんのでぜひ覚えておきましょう。

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