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新人大工さん必見! かんな(鉋)の使い方と購入のポイントを徹底解説!

対象読者職人さん

はじめに

大工を始めたら早々に購入したいのが鉋(かんな)
を上手く使いこなせるようになれば、面取りや仕上げだけでなく、例えばダボ穴を埋める丸棒を余った材料で削りだすなんていうこともできるようになります。
今回は、鉋の種類と初めて鉋を購入する際のポイント、鉋の基本的な使用方法をご紹介します。

鉋(かんな)とは

一枚刃と二枚刃

鉋は刃の枚数によって、一枚刃と二枚刃があります。

二枚刃は西洋から入ってきた洋風鉋の影響で、現在は日本での主流となっています。裏金により切断面が大きくなるため、先割れが生じにくい仕組みです。

鉋の種類

その使用用途により、平かんな、面かんな、さくりかんなの3種類があります。

平かんな

平鉋は最も一般的な鉋です。サイズは大別すると、大鉋と小鉋があります。1台目は大鉋を選択しましょう(選び方は後述)。また2台目で小鉋を購入する際、小鉋であれば数百円から売っていますが、鉋の安物は全く使い物になりません。小鉋であっても最低でも三千円以上のものを選ぶようにしましょう。

面かんな

面鉋は主にアール(曲面)を削りだすための鉋です。
飾り面取り鉋のように複雑な形を削りだすことのできるものもあります。

さくりかんな

さくり鉋は通常の鉋の入らないような隅を削りだすための鉋です。
溝きりで溝を彫ったあと、溝を綺麗に整える際等に使用します。

初めて鉋を購入する際のポイント

まず1台目としては下記の鉋がお勧めです。

サイズ:寸八(身幅:70mm、押金幅:63mm)

もし予算を少しでも抑えたい場合、または寸八では扱いづらい場合、寸六(身幅:65mm、押金幅:57mm)もお勧めです。

刃: 二枚刃、替え刃式

替え刃式であれば、初めのうち上手く研げなくても刃を替えるだけで使用できるため、時間を掛けて練習していくことができます。

重さ: 重いもの

重いものの方が使用の際、安定します。

価格帯: 最低でも五千円以上のもの

を購入したら、まずは下記の方法でを調整しましょう。

鉋の調整の仕方

刃の出し方

刃を出す際は鉋台を手で持ち、刃を玄翁(げんのう)で軽く打ちます。
もし木槌がある場合は、玄翁ではなく木槌が好ましいです。
0.05〜0.2mm出るように調整しましょう。

※ 写真は床に置いていますが、必ず手で持って叩きましょう。

刃の引き方(抜き方)

もし刃が出過ぎてしまった場合は鉋台と鉋身(かんなみ)を押さえ、鉋台の前側から左右交互に玄翁(木槌)で打ち、刃を引きます。
刃を抜く際は、これを繰り返すことで刃を取ることができます。

※ 写真は床に置いていますが、必ず手で持って叩きましょう。

鉋の使い方

使用方法

鉋は両手で持ち、引いて使います。
ほとんど力を入れる必要はありません。方向を示す程度に押さえ、鉋自体の重みで木を削ることができます。

使用のポイント

引く方向は、順目方向とし、逆目には引かないようにしましょう。

上手く切れない場合の確認ポイント

鉋は決して難しい道具ではありませんが、

  • 逆目方向に引いていないか
  • 刃が出過ぎていないか
  • 刃はきちんと研がれているか

に注意しないと押さえていないと上手く切れない場合があります。

鉋の刃の研ぎ方

①研ぐ前に砥石を水に浸しておきます。(10分程度)
② 前述の刃の引き方(抜き方)記載の方法で刃を抜きます。

③ 中砥石で30度の角度(刃と同じ角度)で保ち、前後に研ぎます。刃がえりが出る続けます。
④ 仕上砥石で同様に研ぎます。細かい刃がえりが出るまで続きけます。
⑤ ②・③を何度か繰り返します。

⑥ 刃を裏返し、中砥石で、左右に研ぎます。刃がえりが出る続けます。
⑦ 仕上砥石で、同様に研ぎます。細かい刃がえりが出るまで続きけます。
⑧ ⑥⑦を何度か繰り返します。

※ 刃が欠けているようなことがあれば、中砥石の前に荒砥石を使用します。

電気鉋

長い木材の製材や広い面を削る際には、電気鉋が効果的です。
リノベーション等で広めの床のレベル合わせをする際には、電気鉋を持っておくと根太や下地の厚み調整ができ、施工が楽になります。

あくまで電気鉋は広い面向けですので、面取りなどを行う場合には手鉋を使用しましょう。

電気鉋の使い方

電気鉋についているレバーで、削る厚みを設定します。

材料を固定し電気鉋の持ち手を両手で持ちます。電気鉋の電源を入れ木材に沿わせて前に進めます。
この時、反動で後ろに下がる力が働きますが、必ず前に進め、後ろに下がりそうになったら、一旦電源を落とし、少し後ろに戻してから削り直しましょう。

まとめ

鉋は初心者から安心して使用することができ、腕を上げれば面取りだけでなく、微妙な厚み調整やアール(ゆるやかな曲線)を作ったり、といった細やかな造作も可能になります。
まずは自分の鉋を1つ持つところから始め、徐々に腕を上げていきましょう。

執筆者





一人親方として大工仕事を行う傍ら、廃墟を購入し住み込んで理想の家を作るなどしている。




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