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平米単価に要注意? クロス・壁紙の張替えの正しい費用相場

ざっくり言うと
  • 安いクロスは平米950円前後、グレードの高いクロスで平米1,100円くらいが相場
  • 価格に下地処理・廃材処分費等が含まれるかどうかは会社によって違う
  • さらに平米の計算方法も会社によって異なる。正直な会社に頼むのが一番いい

クロス(壁紙)の張替えは内装で最もポピュラーなリフォームです。最近では定額サービスなども普及し、6帖で◯◯円という価格体系も増えてきました。一方でリフォーム特有の難しさもあって、実際には定額で収まらなかったり最終的な価格がわかりづらいのも事実です。

その結果、結局6帖で◯◯円という基準があっても自分の家では異なる金額になったり、平米あたりの単価が示されても結局高いのか安いのかよくわからなくなってしまいます。

よくあるチラシの問題点

それでは具体的によく見かけるホームページやポストに入っているチラシを例に、価格のわかりづらい点を見ていきましょう。
さすがに本物のチラシを使うのはまずいので、実際のチラシを参考に作ったイメージを御覧ください。

チラシ例1

オラオラ系チラシ

一つ目はやる気、若さを全面に出しているチラシです。最安とか激安といったキーワードが出ています。

まずこのチラシのポイントは平米単価が全面に出ている点です。確かに平米850円はけっこう安い部類です。しかし気になる点がいくつかあります。

一つはどのクロスが850円なのかという点です。一流メーカーといえばサンゲツ、リリカラ、シンコール、トキワ、ルノン、東リあたりになりますが各社でいくつかカタログがあって、そのカタログの中には膨大なラインナップがあります。

そのすべてが850円でできるわけではありません。高級なカタログの中にはクロスの仕入れ値だけで850円を超えるものもあります

ということはおそらく、各社の中で最安水準のクロスが850円であって、それ以外はさらに費用がかかると推定できます。

次に下地処理や剥がし、廃材処分費が別途になっている点です。これらは通常のクロス張替えでは必ず発生します。

したがって必ずかかるこれらの工程の費用がいくらなのかわからないので、このチラシはけっこう怖いチラシに思えます。

チラシ例2

コミコミのチラシ

次は周辺作業コミコミで6帖の価格が提示されているチラシです。

先ほどのチラシと違って今度は細かな作業も含まれています。「35,000円〜」というのが気になりますね。

これは先ほど言ったとおりクロスのグレードが上がった際の仕入れ値分で変更が発生するということ、また下地処理の状態によって追加費用がかかることが含意されていると思います。

しかし何もせずに張替えができる壁と、穴が空いていたりカビが生えているような壁で下地処理の金額が同じというのはさすがに無理があります。したがってこのように状態によって金額が変わるのはやむを得ないでしょう。

また、6帖を何平米と計算しているのかも不明です。6帖はあくまで床の広さであって、壁の面積ではありません。天井が高ければ貼るクロスは多くなります。

したがって6帖を35平米とか40平米、もしくはメートル換算して計算式では平米いくらとか、メートルあたりいくらになっているかと思われます。

チラシ例3

派手さはないチラシ

3つ目は派手さはない町のリフォーム屋さんのチラシです。

細かいことですが有限会社になっていると株式会社より小さい会社のようで信用度が低いイメージがあるかもしれませんが逆に有限会社のほうが信用度が高いという考え方もできます。

そもそも商法改正で資本金1円で株式会社ができるようになったので、株式会社だからブランドがあるわけではありません。むしろ有限会社は今から新しく作ることができないので、創業年数がある程度経った証しでもあるのです。

ここにも下地処理費が別途かかる恐れの注意書きがありますが、そのほか器具取り外し費というのが出てきました。

照明を外したり、大型家具を動かすのは張替えに必要な作業になります。これがいくらかかるのかは見積もりになるので、一度来てみてもらうか写真を送るなどして価格を聞くしかありません。

一般的なクロス張替え料金の単価相場

だいたい次のような単価が一般的なリフォーム店の平均相場です。

相場 単位
量産品クロス 800円~1,100 平米(㎡)
一般品クロス 950円~1,500 平米(㎡)
量産品クロス 650円~850 メートル(m)
一般品クロス 750円~1,200 メートル(m)
軽微な下地処理 張替え費用に含まれる 一式
重度の下地処理 壁の状況による 一式
廃材処分費 500円~2,000程度 一式
ソファなど軽い家具移動 無料が多い
タンスやピアノなど、重度の家具移動 2,000円~ 1点
駐車場など必要経費 別途必要

家具移動はソファやテーブル程度はいいのですが、ピアノや大型のタンスは一人では運べないのでスタッフの人数を増やす必要があったり時間がかかることがあるのでその分は請求されるでしょう。
また都市部で駐車スペースがない場合も駐車場を借りるかリフォーム会社のスタッフが職人を送迎することになります。

平米とメートルの違いは?

平米とメートルの表記があるのは材料のロス分を含むかどうかの違いです。クロスはある程度大きめに貼ったうえで余白を切り落として貼っていきます。柄や模様があるクロスは柄を合わせて貼っていく必要があり、ロス率が大きくなります。

クロスによってロス率が違う以上その分も請求したいのは施工側の感覚としては正論なのですが、一般のお客さんにとって何%がロスしたのかはよくわからないので不透明さがあるのも事実です。

平米単価だけでは不十分

このようにいくつかサンプルを見ましたが、結論から言えばこれだけではどの会社が一番安いのかわかりません。

第一の理由は平米単価よりも追加で発生する下地処理費、大型家具移動費、設備取り外し費がかかること、もう一つの理由は必要な平米数がどのように計算されるかが不明だからです。

平米の水増しとは

極端な例を言えば、平米単価を激安にするかわり平米数を水増しして請求すれば元は取れます。2倍3倍で請求するのは完璧な不正行為ですが、2割程度水増しする、開口部(ドアや窓)を引かない、壁面積でなく消費したクロスの面積で計算するなどはグレーですが少なからぬ業者が行っているようです。

平米の計算方法

簡易的な平米数の計算方法は、まず床の縦と横を測り、その合計値に天井の高さをかけます。
これで部屋を直方体に見立てた時の内側の総面積になるので、ドア・窓の面積を引きます。

この方法でけっこう確度の高い平米数になります。なぜなら結局梁があったりしても平行移動すれば面積は変わらないからです。

養生は必要か

紙を敷く

専用の紙やテープ、シートで床や部屋の角などを覆っていきます。

養生とは、クロスを貼る際に床や家具を汚さないようにシートや紙で保護することです。道具をぶつけて壁や床に傷を付けないために、まともな業者なら多かれ少なかれ必ず行います。

しかし残念なことに養生を行わない会社もあるようです。確かに養生をしなければその分の手間やコストは安くできますが、まともな会社ならお客さんの家を傷つけてクレームを出さないように必ず養生するはずです。

「養生しないで安くやります」という会社は信用すべきではないでしょう。

養生費が張替えの金額に含まれているか、別途かかる見積もりになっているかも確認してください。

結論

いろいろな観点を紹介しましたがオススメしたいのは相見積もりを取って、平米数が正直な会社に頼むことです。単価が安くても平米数の計算や細かい費用をごまかす会社は結局施工内容自体もごまかしていることが多いのです。

クロスの張替えは部屋数によっては数十万円する買い物ですが、その品質は一般の方からすれば数年経って見ないとわからないでしょう。1,2年でクロスが剥がれてきた、なんてことがないように信頼できる会社・人に頼むべきです。

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