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壁穴の補修方法 石膏ボードの修復方法まとめ

ざっくり言うと
  • 小さい穴はアルミテープ、メッシュテープでカバーしてパテを盛る
  • 大きい穴は壁の内側から木材を打って、これを下地にして切った石膏ボードを打ち固定
  • どちらも簡単ではないが、とくに大きい方はDIYでは厳しいかも

壁に空いてしまった穴を修復して元通りにする方法を解説しています。住宅で壁に穴が空いた場合、その壁は石膏ボードと呼ばれる壁材です。壁穴の大きさによって直し方は何パターンか存在します。

壁に穴が空いてしまった

クロスが貼ってある一般的な壁の下地の多くは石膏ボードになっています。石膏ボードは基本的には丈夫ですが、一点に加わる力には弱く点で衝撃が加わるとご覧のように脆く砕けてしまいます。

穴が空いています

壁に強い衝撃が加わるとクロスが破け、さらにクロスが貼ってあるボードにもヒビが入ります。

石膏ボードが破損したときは破損部分を取り除いてから詰め物をしたり、別のボードを移植して平らにします。穴が空いた状態でクロスを貼ってごまかすのはNGです。

補修は一般的にはパテで補修しますが、大きく崩れているなら新しいボードを小さく切って、その部分に移植します。

その方法を石膏ボードを使って実験的に再現したのがこちらの記事です。

石膏ボードの補修 石膏パテを下塗り・仕上げ塗りで仕上げる

丸く繰り抜かれた石膏ボードを石膏パテで元通り補修する方法を解説しています。電気工事などで電気屋さんが壁や天井に穴を開けたあと、それを内装屋さんがもとに戻す際の方法です。

石膏ボードの補修 石膏パテを下塗り・仕上げ塗りで仕上げる
2015/08/12 15:22

今回はこれの応用編として、実際の現場での補修を解説します。

小さめ〜中サイズの穴を補修

まずはこのぐらいの穴の補修です。だいたい握りこぶしくらいでしょうか。
これならテープを貼って、その上をパテで埋める方法で直します。

アルミテープを貼る

アルミテープ

穴の幅より一回り大きくテープを用意して貼ります。

2本

この大きさの穴でテープ2本です。
テープをあまり重ね張りしてもテープの段差が残るので、最小限にしています。

メッシュテープを貼る

次はメッシュテープという目の細かい網目のテープを貼ります。これはアルミテープに直接パテを盛るより食い付きを良くする効果があります。

メッシュテープ

これもテープ幅で2本でちょうどです。

カッターで

メッシュテープは案外切れないので、地ベラを当ててカッターで切るとよいでしょう。
切りすぎて下地に傷をつけないよう注意します。

石膏パテを練る

それではテープ補修した箇所に盛る石膏パテを作っていきます。石膏パテの作り方は上記で紹介した石膏ボードの補修 石膏パテを下塗り・仕上げ塗りで仕上げるでも詳しく扱いました。

石膏パテ

まず始めに比較的粗めのパテを作ります。

混ぜた

混ぜ終えました。

パテを盛る

メッシュテープの上に

メッシュテープを貼った箇所の上にパテを盛ります。テープの網目が隠れるまで盛ればなだらかになりますが、盛りすぎるとあとでサンダーがけが大変です。

あとはパテが乾くのを待ちます。かけた厚さ、気温や硬化剤の混ぜる分量によって乾燥までの時間は変わるので、だいたい1~3時間をみて触って確認するといいでしょう。

サンダーをかける

パテがなだらかに盛れていればサンダーを掛ける必要はありませんが、補修だとどうしても少し盛り気味になっているので80~100番のサンダーでパテ表面を削っていきます。

表面がなだらかになるまで削ります。
削ると石膏パテの粉が大量に出るので床を養生しておきます。
掃除機の先端をサンダーに近づけて粉塵を吸わせながら作業するのもありです。

2回目のパテをかける

1度かけただけでは表面のなだらかさが不十分なので、粒度の細かいパテでさらに段差を埋めます。

2回目

2回目はやや粒度の細かい、仕上げ用の石膏パテをかけます。盛り方は一緒です。パテベラのしなりをうまく利用して、厚く塗りすぎず、パテを細くかけるよう心がけます。

完了

乾燥させる

乾燥させます。時間がかかるときはドライヤーを数分あてるのも早く乾燥させるのに効果があります。

これで作業は終わりです。補修箇所の色が白くないので補修跡がわかりますが、当然この上にクロスなど仕上げ壁材が来るので下地はこれで問題ありません。重要なのは平らに、なだらかにすることです。

大きい範囲の石膏ボード補修

次はテープ+パテ補修では対応しきれない、大きいサイズのボード補修方法について説明します。

カビて崩壊

ご覧のように穴が広範囲に広がっています。これは衝撃が加わって割れたのではなく、窓から入った水分・湿気によって石膏ボードが腐って、自然とボロボロと崩れてきたのです。

穴が大きいことに加えてまだ崩れていない穴の周辺も水分を吸ってかなり弱くなっているので、この一帯のボードを補修する必要があります。

補修用のボードを用意

補修箇所のサイズを測って、新しいボードを切る際に何cm×何cmで用意すればいいかを割り出します。

線を引く

先ほど言ったように穴だけ覆うサイズでは不十分なので、少し大きめに測ります。
鉛筆でボードに目印を付けますが、長方形以外の形だと面倒なので長方形型にしてください。

ボードを切る

今測ったサイズに合わせて石膏ボードを切ります。石膏ボードは硬そうに見えて、普通のカッターと定規で切れます(長い定規を用意します)。

ある程度切れ目を入れたら両側からパキっと折れます。ただし、石膏ボード表面には紙が貼ってあるので、これをしっかり切らないとうまく離れません。

サイズの確認

壁に当ててサイズが合っているか確認します。

破損ボードを切る

定規で

定規を当てて線を引いた位置で破損ボードを綺麗に切ります。

吸引

切り終えました。細かいゴミが壁の内部にも落ちたので掃除機で吸引します。

はめ込む

このボードを壁にはめ込めばいいわけですが、壁が繰り抜かれたのでどうやって固定すればいいのでしょうか。

下地を作る

解決策は適当な角材を壁内に増強してそれを下地にするというやり方です。

角材

こういった角材を壁内のサイズに合わせて切ります。

ビスで固定

壁内でまだ生きている木材の下地をうまく利用して、新しい木材をビスで内側に固定します。

上下と右

こうしてこの角材にボードを打てるようになります。これを上下と右の辺で行いました。左はまだ今の下地を活かせるのでこれを使っています。

もちろんボードを貼った時にちょうど壁が平らになる位置で木材を配置しなければいけません。

ボードを取り付ける

ボードを取り付ける

あとは今作った木下地に切り出した石膏ボードをビス止めしていきます。

ビスはこのぐらいのサイズであれば縦の辺に4,5本、横に辺に3本程度です。

面取り

住宅で多く使われる石膏ボードはベベルボードという角がやや削られたボードになっています。これによって多少ジョイント部分のボードがずれても完全に平らなものをジョイントするよりパテでなだらかにしやすい性質があります。

面取り

今回切り出したボードは角が角ばっているので、パテを盛ることを考えてカッターでボードの端を少し削ってやります。これを面取りといいます。

パテを盛る

あとの工程はだいたい他と一緒です。石膏パテを下塗りと仕上げ、必要があればもっと回数をかけて壁がなだらかになるまでパテをかけます。

厚塗り

パテベラを壁に押し当てるとボード継ぎ目の溝に引っかかるので、少しヘラを浮かすのがコツです。

仕上げ

仕上げ塗りです。ボードのジョイントはなだらかにするのがけっこう難しいので、パテが広範囲になると思います。

まとめ

いかがでしょうか? いきなり未経験の方がボードを継ぎ足す補修をするのはかなりハードルが高いでしょうが、小さい穴の補修であれば道具を用意してやってみても良いかもしれません。

いずれにしても専門知識と経験が必要な作業です。不安があるなら信頼できる職人さん等を見つけて手伝ってもらいましょう。

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