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柄のクロス(柄物)の貼り方 重ね切りで柄合わせする方法

今回は柄のクロス(通称柄物)の貼り方・合わせ方を説明します。
無地と異なるポイントは

  • 隣接するクロスの柄を合わせて柄を合わせること
  • (特に)入隅・出隅で柄が曲がってみえないようにリピートの位置をそろえること

です。

クロスの天地

これは無地のクロスも同様ですが、クロスにはメーカー指定の上下を示す天地が存在します。

また、貼り出しの位置を示す矢印があるので、基本的には壁の上辺を少しはみ出たぐらいの位置に矢印が来るようにします。

右の入隅から貼っていく

ではまず右の入隅から貼っていきます。入隅の貼り方は入隅でクロスを切る場合と切らない場合で大きく2通りありますが、今回右の入隅は切らずに、左の入隅は切って貼ってみます。

貼り方自体は変わらない

基本的な貼り方自体は無地のクロスと変わりません。

巻いて貼る入隅の収め方はこちらの記事でも紹介しました。

第8回 入隅を巻いて2枚目をあい裁ちでつなげる

第8回は今まで解説した知識を使って壁を貼ります。まず右側の壁からですが、これは入隅を1枚で巻いた貼り方を、続いて2枚目は下敷きテープを使って重ね切りしていきます。

第8回 入隅を巻いて2枚目をあい裁ちでつなげる
2015/08/08 23:43

無地と異なるポイントは柄のリピートが曲がらないようにすることです。
クロスの柄にはリピートといって、必ず縦何cmかで印刷が繰り返されています。この繰り返されたパターンが入隅のような縦の線で、上と下でずれていたらクロスが曲がって見えてしまいます
無地の場合はその点正確に縦に貼らなくてもよほどでないと曲がっては見えません。

入隅から貼る

無地だと右から流して入隅まで貼るのに対して、どちらかというと柄のほうは入隅から位置をしっかり決めていきます。

地ベラを押し当てる

巻いた入隅は角ベラよりも地ベラを押し当てたほうが破けづらいです。

これで入隅の位置がしっかりと決まったので、これを基点に右・左とクロスを撫でて広げます。撫でる際、左右に強く引っ張ると入隅の位置がずれるので、刷毛を横にかける際は静かにかけます

あとはクロスの縁を切る

あとは壁の縁で角ベラでしごいて、余ったクロスを地ベラを当てて切ります。

クロスの柄合わせ

2枚目を貼る際、耳をスリッターで落として突きつけることも可能ですが、柄物は重ね切りで貼るのが一般的です。
重ね切りするために先に貼ったほうのクロスの耳に下敷きテープを貼ります。

下敷きテープ

下敷きテープを貼る際は耳の白い部分を外す程度に少し奥につけるのがポイントです。
耳の白い部分でなくそれより内側の柄で重ね切りするからです。

矢印を合わせる

矢印を合わせる

クロスの頭の矢印を縁の上に来るようにして、柄がある程度合っていることを確認します。

パタパタさせる

パタパタさせる

肝心の柄の合わせ方ですが、左から重ねたクロスをこうして端をパタパタとはためかせます。
アナログですが、じーっと見て上に来ている模様と下の模様が重なっている状態を上から作ります。

パタパタを

もちろん上だけでなく中・下までパタパタとして位置が合わさるように微調整していきます。

重ね切りする

重ね切り

あとはダブったクロスの端を上から重ねて切るだけですが、先ほど貼った下敷きテープは切ってはいけません

そのまま下に下がって一直線に切ってください。

切れ端を抜き取る

切ると上に来ている左のクロスの耳は自然と落ちますが、下に来ている右のクロスの耳と下敷きテープはまだ挟まったままなので、左右を軽く広げて抜き取っていきます。

下敷きテープ

下敷きテープは縦に切れていません。

ジョイントを収める

ジョイントを収めていく

起こしたクロスの両端を戻してジョイントします。
仕上がりがよくなるコツは縦方向の真ん中から、両端を一緒に静かに沈めていくことです。

沈めたときに段差になったら左のクロスを手のひらで微妙に力を加え、段差を下ろして透かし気味にした上でもう一度つなげます。

ジョイント

これがジョイント部分です。
実は柄のクロスのほうが難しそうに見えて、柄のパターンさえあえばジョイントが目立たない傾向があります。

出隅を巻く

パターンの確認

出隅も入隅同様、パターンの位置が一致するようにします。

先端で

何の植物かよくわからないですが、とりあえずこの先端が出隅にぴったり重なるようにしています。
この40cmくらい下でも同じパターンが来ているのでそれも出隅にぴったり合わせます。

巻く時の注意

先を切る

これは無地の出隅の巻き方にも共通ですが、出隅より先までを切ってから巻いてください。
でないとこの部分が3,4mm裂けてしまいます。

入隅を重ねる

次に入隅で切ってつなげる例です。
無地と違って上から隅をコーキングする方法は採れません。そこで少々面倒ですが、次のような方法で入隅でクロスが重なるように仕上げます。

右のクロスをいったん起こす

右のクロスを起こす

右のクロスを10cmくらい起こします。

左のクロスを切る

左のほうのクロスを厚ベラを当てて切ります。

厚ベラで切ることで少し壁にまくれた感じで残ります。さらにこれを起こします。

起こした右のクロスを貼りなおして、入隅にしっかり押し当てます。

厚ベラで切った方を上にする

厚ベラで

厚ベラで切った左側をもう一度重ねるとまくれている分入隅に隙ができません。

この説明で「そもそも右を薄ベラで切って貼った上で、左を厚ベラで切ればわざわざめくったりしなくていいんじゃないの?」と思いますか? その方法だと、左を厚ベラで切った時に右のクロスを下敷きに切ってしまいます。
重ね切りと違って段差もあるので、この切れ目が後々割れてしまうわけです。

出隅で位置決め

これで出隅から始まって右の入隅も収めました。
あとは引っ張って位置をずらさないように注意して、左側も収めます。

まとめ

今回は基本的な柄の貼り方を解説しました。"基本的"というのは、確かに基本はこの通りですが、実際は現場と柄によって都度割り付けを考え、融通していくことが必要になります。人の目で見て自然できれいな仕上がりを追及することが重要なのです。

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