に公開
サムネイル画像

パテのかけ方 下塗り・中塗り・上塗りの基本の理解とボードのジョイントについて

パテのかけ方を下塗り・中塗り・上塗りの基本から解説します。また石膏ボードの状態ごとのかけ方についても併せて説明しています。

パテは何回かければいいのか?

「パテは何回かければいいのか?」という質問が初学者から非常によく寄せられます。答えは平らになるまでかけるです。もっと厳密に言うなら、平らに見えるくらいなだらかにすればいいのです。
したがって1回でなだらかになれば1回でかけてもいいし、3回やってもなだらかになっていなければ意味がありません。

パテの基本 下塗り・中塗り・上塗り

基本的な考え方として下塗り・中塗り・上塗りの3回で仕上げるというルールがあります。

パテの3回塗り

石膏ボードの継ぎ目の断面図を書くと、角がぺこっと凹んでいる部分にパテが塗ってあります。

下塗り

一番下の色の濃いパテが下塗りです。これは粒子の粗い下塗り用パテを、だいたい4号くらいのパテベラで塗ります。ただ、このパテは表面が粗いのと乾くと真ん中が少し痩せます

中塗り

続いて必要なのが中塗りです。粒子が少し細かくなった中塗り用パテを、5号くらいのパテベラで塗ります。4号から5号になるとヘラの幅は広くなります。したがってかけるパテの幅も広がります。

上塗り

パテの幅をもう少し広くして、粒子がさらに細かい仕上げ用パテを使って上塗りをします。するとパテの傾斜が緩やかになって、表面がなだらかになります。

わかりやすく少し大げさに図にするとこんな感じにパテがかかります。

しかし、実際問題として3回かけずともうまく塗れば上の状態まで2回でかけられたり、逆にうまく塗れなくて3回でも仕上がらないこともあります。

少ない回数で仕上げるには?

このジョイントを少ない回数で収めるには1回目のパテを盛り気味にかけます。盛ると簡単に言ってもヘラは平らなのでヘラの性質を理解しないとかけられません。

ヘラのしなり

パテベラは地ベラと異なり薄いステンレスなので曲がります。この性質をうまく利用すれば、ヘラを寝かせたときに下地との間に来るパテがヘラを押し上げてアーチのように湾曲します。

寝かせた時との違い

ヘラを立てたときと寝かせた時でパテのかかりがどう変わるか、試しています。寝かせると中央が盛り上がってかかっています。

したがって、少ない回数でかけるにはヘラのしなりをうまく利用して盛ってかければいいわけです。
しかし、今度は多めに塗るとその分余計にパテがかかってしまうので、盛り過ぎたらサンダーで削る必要があります。サンダーをかけると表面のクロスの付きが悪くなったり、現場を汚してしまうというデメリットもあるのでサンダーに頼らないパテがけが理想です。

だから慣れないうちは回数をかけて細く少しずつパテをかけて、だんたん慣れてパテのしなりを理解したら盛って少なくかけるようにします。

下地の良し悪し、石膏ボードのジョイントについて

今までは平らなボードのジョイントで説明していましたが、そもそも石膏ボードのジョイントが平らでない場合もあります。大工さんの腕だったり、地震などによる環境変化でボードのジョイントがやや動いてしまうためです。

ジョイントが凸になっている

まずジョイントが凸になっている例です。これは平面の場合、凹になっている場合に比べてなだらかに仕上げるのが最も難しいです。

なぜならこのようにパテをかけたとき、パテの山(頂点)が高くなってしまうのでそれが起点になって仕上がったクロスに線上に浮いてしまうからです。

リフォームの際、下地の部分が凸になった箇所はパテの幅を広くかけて頂点がなだらかに、目立たないようにします。

これは平らではありませんが、上からクロスを貼って壁が平らに見える状態になります。

ジョイントが凹になっている

今度はジョイントが引っ込んで凹になっている場合です。これは逆に簡単に収めやすく、少量のパテで幅狭に塗っても収まります。下塗りをしたあとに表面の粗い部分と、下地と下塗りの段差をなだらかにするように仕上げます。
ただ、あまりに引っ込んでるとやはりパテと下地の角度が急になるので、その分幅広になっていきます。

まとめ

今回はボードのジョイントを中心にパテの基本事項を説明しました。次回は悪い下地にパテをかけるコツを解説したいと思います。

関連記事