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トイレ(便器)を外さずにクッションフロアを貼り替える方法

現状復旧工事で便器が取り付けてあるトイレの床のクッションフロアを貼り替える方法を解説しています。いちいちトイレを外すとコストがかかるので、今回は貼りながらうまく便器の形に合わせてクッションフロアを切っていきます。

練習台を作ろう

トイレが備え付けてある状態でクッションフロアを貼りながら切って収めていくのは何度か練習すればマスターできますが、なかなか技能を習得する機会がありません。それは貼りながら切る際、誤って余計なところを切ってしまうとクッションフロアがダメになり材料を廃棄することになるので、できない職人さんにやらせるよりできる親方が一人でやってしまうことが多いためです。

ところが便器があるトイレのCF貼り替えというのはそう数が多い案件でもないので、年間でやる機会は限られています。逆に言えば3年でマスターしたとしても貼った回数はそう多くないのです。
そこで練習台を作り台で何度も練習することを推奨しています。練習台を一度作って何十回と貼ればそれだけで数年分の経験をしたのと同等です。

資材・工具

使用する工具

今回使っている主な工具です。巾定規、パテベラなどは今回使っていないものですがあると便利です。今回は隅を地ベラで切っています。

練習台を作る道具

  • スケール
  • 電動ドライバー
  • コンパネ 床を再現
  • パイン材 適当なサイズと数で壁を再現
  • 不要な便器 なければ発泡スチロールを切ったものなど、適当な丸みのあるもので

CFを切って貼る道具

  • 定規 長いもの短いもの。長いものをスライドさせて切るのにも使用
  • カッター 大小を用意すると良い
  • 地ベラ
  • パーキリ
  • 鉛筆
  • ノリベラ
  • CF用接着剤
  • 養生テープ
  • コーキング シリコンがベストだが今回は水性コーキングで

練習台の制作

壁を作成

コンパネを床に見立て、適当なパイン材を端に立てて壁とします。
下からビスで留めます。

縁を再現

トイレ個室入り口には出っ張り(縁)があることが多いので、これを再現します。

便器の取り付け

廃材の便器をコンパネにビスで固定します。横は中心に、縦は壁の奥(にあたるコンパネの端)から30cm程度離して違和感のない位置にします。

完成した練習台

完成した練習台です。便器と壁際が再現されているので十分これで練習になります。本格的に作りたい場合はここに給水管やトイレタンク、もう少し壁を高くしてみるなど作りこんでみましょう。
このくらいのサイズだと便器を外すだけで保管するのも容易です。

CFを切る

できた作業台の床(コンパネ部分)にCFを貼っていきます。長方形のCFを用意して手前(トイレの正面側)から貼りながら便器がぶつかる部分で貼りながら切るという作業になります。

要尺を測る

右側の奥行きを測る

必要なCFの縦の長さ=トイレ個室の奥行きを測ります。このとき重要なのは必ず二点で測ることです。

左側の奥行きを測る

リフォームでは壁が0.5cm~数cmゆがんでいることはよくあるので、左側と右側で奥行きの長さが異なるケースがあります。
なので左右2カ所を測って長い方でCFを切ります。

横幅を測る

横幅も同様で、手前側・奥側の2点測ります。

クッションフロアを切る

クッションフロアの耳を落とす

クッションフロアの端はよれていたりするので3mm落とします。案外このくらいは定規で測るより目でよく見るほうが正確なので、約3mmを見て一直線に落とします。
耳はいきなり落とさず、定規をスライドさせて切りながら切れ端が一本になるように落とすと綺麗に仕上がるようです。

測って目印をする

先ほど測っておいた横幅の数字をスケールで測って、消せるように鉛筆で目印をします。手前に打ちましたがあとで逆の端にも同様に幅を測って点を打ちます。
また柄物の場合は柄を半端に切らないように考慮します。

定規をあわせる

今打った点に1mの定規を使って点同士をつなげて切りますが、1m以上の長さなら定規をスライドさせて切ります。スライドが難しければ墨壺で墨を打ってその線に沿って切るのも良いです。

CFを切った

カッターでクッションフロアを切りました。

直角に切るコツ

縦を切ってから横を切るとき90度に綺麗に切るためには一度折りたたんで今切った線が一致するように重ねてから目印をつけます。この目印をつなげば90度になります。

トイレに合わせて割っておく

便器が来る位置を縦に切っておきます。便器手前を切ってしまわないよう注意します。

糊を塗る

ノリベラで延ばす

床用接着剤を床に出してノリベラで延ばしていきます。

貼りつけ

手前から乗せていく

切ったクッションフロアを入り口部分から合わせていきます。

分割部分をうまく切って脇に流す

便器とぶつかる分割部分に切り込みをいれて脇に流していきます。

側面を切る

脇に流した材料に縦の切れ込みを入れながら便器の形にある程度なじませていきます。

奥で合わせる

分割した材料を奥で合わせます。これが最も難しいかもしれません。なぜなら手前で便器や床に合わせていくうちに柔らかい材料だと少し歪むので奥で曲がって合わなくなるからです。
貼り付いた部分も少し動かして調整しながらピッタリ合わせます。

テープで止める

ピッタリ合わさったら養生テープを貼ってずれないように合わせます。無理やり止めても全体がシワになって歪むだけなので力加減が大切です。

縦に切る

カッターで便器に合わせて切る

カッターで便器の形に合わせて切ります。便器は陶器なので簡単には傷つかないので大丈夫です。
切るときは縦に切ることを意識してください。カッターを寝かせて横に切ってはいけません。横から切ると多めに切れて便器とCFの間に隙ができます。

柄を押さえる

切りづらいところでカッターがズレたり力が入ってスパーンと余計に切ったら即アウトです。空いている手でカッターの持ち手(柄)を押さえると良いです。

何度も少しずつ

一度に切ろうとしても無理なので縦に少しずつ、何度も切ります。CFの切れ端が隙間から下に入り込むことがあるので注意します。
あとは便器と床の間には多少の隙間があるのである程度切ったら隙間に入れ込んでいきます。

上から覗きこんで切る

実際にはタンクや後ろに給水管等があってこの体勢より窮屈な状態で切ることが多いと思います。

地ベラで切る

地ベラを当てて切る

便器手前は目立つのと、地ベラが届くのでこれを定規にして綺麗に切ったほうが良いです。

壁の縁を切る

狂いを切る

貼り付けると多少の狂いが壁際に生じるので、これを切り落とします。
地ベラでここも縦にカッターの刃を入れて切ることです。

隅のたたみ方

角を無理やり押し込むとクロスと違いシワができて残ってしまうので、形に合わせてカッターで切り、斜めにえぐって押しこむと綺麗に収まります。

仕上げ

隅をコーキング

壁際との間に隙ができたらコーキングで埋めます。シリコンがいいですが、今回は水性コーキング(ジョイントコーク)を使っています。

便器周辺のコーキング

便器周辺は水が出るのでしっかりコーキングします。あとはウェスや指で上から均します。

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