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クロス・壁紙の張り方(貼り方)下地処理 剥がし,パテ処理

プロが行っている本格的なクロス・壁紙の張り方(貼り方)を解説します。工具や機材は専用の本格的なものなので、個人の方が実行するのは難しいですが、年月が経ってもクロスの浮きや継ぎ目が目立たないようにする技術が詰まっています。

壁紙を剥がす

壁紙を剥がしている様子

まず、現在貼ってある壁紙を剥がします。
普通壁紙には表面に見えている部分と下地との間に裏紙という薄い紙があり、裏紙とセットになっています。
下地の状態によってケースバイケースですが、基本的には裏紙は残るようにして剥がします。

写真の肌色の部分が裏紙、色の濃い黄土色の部分が下地(石膏ボード)です。



剥がした下地の様子

裏紙が綺麗に残る場合は残し、ささくれてしまったり中途半端に剥がれてしまった部分は裏紙も剥がします。

壁紙を剥がすときは、継ぎ目があればそこから、見つからなければカッターで切込をいれてスクレイパーを使って剥がします。手で剥がせる部分は手で剥がします。スクレイパーを使うときは下地の石膏ボードなどにキズがつかないように気をつけます。

壁の縁付近はカッターナイフを立てて詰まっているコーキングやササクレを落とします。

コンセントカバーや照明は取り外す

壁紙を剥がす上で大きな家具やコンセントカバー、照明は極力移動したり取り外します。

照明

たいていの照明は取り外し可能になっているので、脚立を使って落下しないよう支えながら取り外します。

照明を取り外す

取り外すとこのようなコンセントカバーがあるので、ドライバーを使って取り外します。今回の場合電源コードが内部にあり、完全に取り外せなかったので周辺の下地の処理だけしました。





周辺のクロスを剥がし、パテ処理しています。

下地処理

壁紙を剥がしてみると下地の状態があらわになります。この段階で初めて分かることも多く、下地の状態によってやるべきことは変わってきます。
例えば石膏ボードにカビが生えているケースを考えます。これはそのまま貼ってしまうと時間が経つと壁紙にカビが生えてしまいます。軽微なものはカビキラーでカビを除去し、カビ止め剤、パテを塗ります。
最悪の場合は石膏ボードごと交換というケースもあります。
下地処理が適切でない場合でも一応貼ることはできますが、年月が経つとクロスの浮きや継ぎ目が目立ったり、カビが発生するリスクが高まります。このあたりがアマチュアとプロの違いだと言えるでしょう。

大きな穴を埋める

今回は大きなヒビがあったのでそこを補修しています。これもヒビの大きさや状態によって補修方法は変わりますが、今回は補修用パテを塗りつけています。

パテを混ぜています。



パテを混ぜる

ヘラで穴を埋めます。穴の奥行きが深い場合は穴の部分に紙をテープでくるんだものなどを詰めておきます。

パテを塗る

下地の大きなダメージ(キズ、穴、ヒビ、カビ等)を修復したら、壁紙を貼るために下地を均します。裏紙が残った部分と剥がれて石膏ボードなどの素材が露出した部分との段差を埋めるために下地用のパテを薄く塗ります。
段差を均さないと壁紙の吸着性が弱くなったり、壁紙に段差が浮いてきてしまいます。

肌色の部分が裏紙、黄土色の部分が下地の石膏ボードです。境目の部分を中心に、薄くパテを伸ばしています。

パテはパテ板に適量を取り出し、地ベラで塗ります。地ベラは寝かせるとパテを盛りつけやすく、立たせると薄く伸ばしやすいのでちょうど良い角度を調整していきます。一度に塗る必要はないのですが、何度も塗るのも厚ぼったくなってしまうので気をつけてください。

ちなみにリフォームでは家具を動かしながら壁の一面ごとに分割してクロスを張ることが多いと思いますが、その場合部屋の角などで作業を区切って、剥がし、下地処理、貼り付けを行っていくのが一般的です。

パテの乾きは風通しの良さ、気温、湿度に影響されるので、注意しながらパテが乾くのを待ちます。

縁にコーキングを塗る

壁の縁が溝のようになっているときは、その部分にジョイントコークを塗っておきます。

コーキングを塗った箇所はさっと雑巾で拭くことで余分なコーキングを落とすことができます。

サンダーをかける

パテが乾いたあとで、パテを塗った箇所を中心にサンダー(紙やすり)で均します。サンダーは100~200番くらいの粗めのものを使っています。

サンダーをかけたあと、手で触って凹凸がないか確認してみてください。

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